スマートフォン版サイト

特集1 誕生から未来へ進化しつづける 歴代スペースライン ~歴代スペースライン~

未知のスタイル“水平位”をスタンダードに変えた、衝撃のデビュー。

常識の壁を打ち破ることは、いつの時代においても至難の業。座位の患者さんを立位で診療するというこれまでのスタイルは、術者に無理な姿勢を長時間にわたって強いるもので、患者さんのうがいのタイミングだけが背中を伸ばす「休息のひと時」だったといいます。そんなつらい状況を一変させる「ターニングポイント」が訪れたのは今から50年前。アメリカの歯科医師Dr.ダリル・R・ビーチは、人間の自然な姿勢と動きを基準とした診療システム(フィールベース診療)を提唱。

そのシステムをいち早く具現化した診療ユニット、スペースラインが誕生したのです。座位から水平位へ。その斬新なスタイル提案だけでも十分革新的でしたが、さらにインスツルメントやハンドピースがバックレストに収納されるなど、かつてないシステムデザインが大きな話題となりました。まさに当時のカタログを飾った「Haveyouever seen?」というキャッチコピーが示すとおり、かつて目にしたことのない一台が、歯科診療を大きく動かし始めたのです。

座位型診療ユニット 立位での不自然な診療姿勢 水平位診療で術者の身体的負担を一気に軽減した初代スペースライン。(「モリタ創業70年史」より改変・抜粋)
「スペースライン」のネーミングの由来
~“スペース”は空間、“ライン”はインターフェイス~

器械ばかりが大きく“スペース”がない当時のヨーロッパ製品とは逆に、できる限りムダを省き、快適、容易、シンプル、安全、そして時間の経済性を追求した。東洋的な発想が“スペースライン”の形状に大きな関わりを持っている。空間とマシンとの、あるいは患者と術者間のインターフェイス、それが“スペースライン”というネーミングの発想の原点なのである。

スペースライン発売当時の海外向けカタログ
スペースライン スタンダードのイメージ
1963
スペースライン スタンダード
「座位診療」から「水平位診療」へ すべてはこの一台から始まった。

水平位診療というスタイルで、歯科診療を大きく変えたエポックメイキングな一台、初代スペースライン。1964(昭和39)年の販売開始以来、15,000台以上に及ぶ超ロングセラーとなりました。

スペースライン HPOのイメージ
1972
スペースライン HPO

診療の基本姿勢や自然で一定した動きを徹底して追及したデンタルベッド。

スペースライン Aceのイメージ
1973
スペースライン Ace

診療台のポジションをワンタッチでセットできるプリセット機構や患者さんの全身を傾斜させ、頭部を下げるチルティング機構を備え機能を向上。

スペースライン Bのイメージ
1975
スペースライン B

スペースラインの性能を、より多くのドクターに知って頂くために開発されたベーシックモデル。

スペースライン Eleganceのイメージ
1978
スペースライン Elegance

シートの昇降、バックシートの起伏を電子制御化。
Elegance Sでは電子メモリーを内蔵し、オートポジションが使用可能に。

スペースライン 525のイメージ
1988
スペースライン 525

水平0度のバックシートと最低位45cmを実現。
患者さんが乗り降りしやすく疲れないシート

スペースライン 707Vのイメージ
1988
スペースライン 707V

先進のテクノロジーから生まれた流麗を極めたデザイン。フラッグシップモデル。

スペースライン 630のイメージ
1992
スペースライン 630

メンテナンスの楽なバキュームタンク・クリーンシステムを搭載。インフェクションコントロール。

スペースライン スピリット Type 2のイメージ
1992
スペースライン スピリット Type 2

ひと中心の「診療空間」づくり。その基本精神をしっかりと継承。

2003
スペースライン セプタス

スペースラインの使いやすさを追求したフラッグシップモデル。美しいフォルムに最新テクノロジーを搭載。動く止まるを感じさせないスーパーショックレスチェア。システムディスプレーに初めてタッチパネルを採用 。

スペースライン セプタスのイメージ
スペースライン フィール21 Type Nのイメージ
2008
スペースライン フィール21 Type N

ハンドル、手元スイッチ、オペレーティングスツールのキャスター、シート傾斜機構、スピットン、過剰なコードやチューブを削ぎ落とし、原点である「人中心」の自然な姿勢と動きを可能に。

2009
スペースライン スピリット V

夜間・休日等の給水管路をクリーンに保つ給水管路クリーンシステムを初めて搭載。

スペースライン スピリット Vのイメージ
モリタの技術力を結集してイムシア タイプIII UPに搭載された新機能。
スペースライン イムシア タイプIII UPのイメージ
2013
スペースライン イムシア タイプIII UP

スペースラインのコンセプトを脈々と受け継ぐシリーズ最新鋭機。様々な試行錯誤を積み重ねて進化した機能とフォルムは多くのユーザーから高い評価をいただいている。

LEDライトの採用

近年、普及が著しいLEDライト。オペーレティングライト(ルナビューLD)をはじめ、タービン(ツインパワータービン)、マイクロモーター(トルクテックSS、トルクテック)など、イムシアの装備にもいち早く採用されています。

給水管路クリーンシステム

診療後、残留水をフラッシング装置により排出する際、洗浄液を給水管路に供給。洗浄液を管路内に滞留させ、夜間・休日の給水管路をよりクリーンに保ちます。(診療開始時には洗浄液を排出)


キャノピーシート(オプション)

清潔さを考慮したキャノピーシートは、ヘッドレストとシートの隙間が少なく、長い髪の毛の垂れ下がりを防止。患者さんの髪の毛とインスツルメントを清潔に保ちます。

イムシア タイプⅢ UP FT(足折れタイプ)

小児から高齢の患者さんまで、乗り降りがスムーズに行える足折れタイプも選択可能。


マイクロスコープを使った最先端歯科診療にもベストマッチ

マイクロスコープ診療を行う際、通常のユニットではネックとなる問題もスペースラインなら解決します。

●垂直昇降式
●スロースピードモード(搭載機種のみ)
●自然なピックアップ・リターン
●4ハンドシステムを実現する最適な環境
●システム化されたミラーテクニック
●ヘッドレストとタービンネック角度 

「人中心」のコンセプトはそのままに、アップグレードし続ける機能と装備。

術者のパフォーマンスを極限まで引き出すための、最適な診療スタイルを提案し続けるチェアユニット『スペースライン』。完成されたフォルムと進化するテクノロジーの一部を新旧モデルで解剖します。

インスツルメントの格納位置
スタンダードイムシア タイプIII UP

自然な動きを妨げない水平位診療ではインスツルメントを「通常作業域」に配置することが重要です。その範囲を外れると、腕をいっぱいに伸ばしたり、身体をねじったりと不自然な動きを伴います。

図1

青い部分は右手の通常作業領域を示す。この中に患者さんの
口腔とハンドピースの置き場所が含まれるのが望ましい。

ハンドピースの角度15°
スタンダードイムシア タイプIII UP

口腔内にアクセスする方向が12時に変わったことでインスツルメントのネック角も15°に決定づけられました。この角度15°は最新のツインパータービンにも継承され、極小ヘッドで、視野を確保しながら、トルクを落とさず回転音の軽減、ゼロサックバック、クイックストップを実現しています。

多機能フットコントローラー
スタンダードイムシア タイプIII UP

切削やチェアのコントロール等の、操作レバーを一体化、 すべての操作を足で行えるように開発されました。足元操作は口腔内への集中を妨げず、不要な手指の接触を最小限に抑えることに繋がります。テクノロジーが進化してもこの考え方は変わりません。

ヘッドレスト
スタンダードイムシア タイプIII UP

頭の形にそった半円形で頭が自然にガイドされ、中央部分に安定する構造。患者さんの頭部を回転させる際、耳を圧迫しないために数ヵ所凹みを設けてあります。最新のヘッドレストは、これらの機能を変えずに、頭部とヘッドレストズレをなくす機構で、術者と患者口腔を一定の距離に保ちます。