しもや歯科医院
下屋 宏幸
(しもやひろゆき)先生
1954年(S29年) 北海道旭川市生まれ
北海道大学歯学部卒業
1994年(H6年) しもや歯科医院開業
 森田村に越して来てから、早いもので6年。村に住んで実感していることは、かかりつけ歯科医として、曲がりなりにも評価されるようになってきたことだと思います。それは、患者さんの意識が少しずつ変化してきた何よりの証明ですね。口腔衛生や健康の大切さが身に染みて分かった患者さんは、口腔内にわずかな変調やその兆しがあれば、できるだけ早く診えるようになりました。

  毎年3〜4日間実施している成人健康診断の時は、私も早起きして、早朝6時から歯科検診を行っています。初めて足を運ぶ人も少なくないので、村の人と世間話をしながら、村の情報や話題を聞いたり集めたりできますし、まだ来院していない患者さんに呼びかけるいい機会です。この6年間で、村民5千人のうち約千人は診察しましたが、口腔内の衛生状態は、確実に改善されてきています。

  3年ほど前からは、青森県西支部歯科医師会の地域医療委員長の立場で、在宅訪問事業を推進する活動も重ねてきました。私も年に2回程度ですが、寝たきりの高齢者を往診しています。寝たきりや痴呆症の高齢者は、ますます増えていますから、今後は将来に備えた態勢づくりも急がねばなりません。今、特に痛感しているのは、小・中学生の子供たちに予防の大切さ、健康の尊さを伝えていくこと。いつまでも、津軽りんごのように真っ赤な笑顔が似合う子供たちであってほしいと願っています。

 診療が引けてからは、もっぱら歯科の学術論文の英訳に専念しています。開業前ですが、海外協力隊員としてタンザニアに行き、学生教育と歯科診療に従事したことがありました。その時、現地の大学歯学部で教壇に立ったのですが、歯科の専門的な説明を英語で十分できなかったという思いが今もありまして・・・・・。それ以来、ここ数年は月に30〜40枚のペースで、歯科英語辞典や翻訳辞典を片手に孤軍奮闘(笑い)です。機会があれば、異国の土を踏み、歯科という世界共通語を活かしながら、英語が母国語でない開発途上国の人々とともに診療に携わること。それが、私のささやかな夢です。現地の人たちに“米とりんごの津軽から来たドクター”と呼んでもらえる日が訪れることを励みにして、診療に努めています。

“つがる地球村”野外円形劇場から一望する岩木山の雄姿

 村が生まれて110年の森田村は“米とりんご”の村。青森空港から車で約50分、JR弘前駅から五能線陸奥森田駅までリゾートしらかみ号に乗って約45分。陸奥森田駅の開業は、あの関東大震災の翌年の大正13年(1924年)。駅前には、縄文前期から中期の円筒土器の出土で有名な“石神遺跡”があり、出土物219点は国の重要文化財です。“森田村歴史民俗資料館”で土器を手にとって、古代に思いをはせてみませんか。“石神火まつり”の縄文太鼓の熱演も見どころ。まつりの花火大会では、村の人口の5倍もの2万5千人の見物客が大フィーバー!5千人を収容する村のシンボル“つがる地球村”の野外円形劇場では、様々なイベントが催されています。テニスコート、バスケットボールコート、パターゴルフ場などが好評の“地球村スポーツパーク”では、一年中歓声が山間に響いています!果汁100%アップルジュース“ちょっとスイマセン森田村ってこのへんですか”は、フレッシュなおいしさが大人気。岩木山の眺望が素晴らしい“おらほの湯”や、特産品の直売所やレストラン、旧増田家母屋(村指定文化財)がある“道の駅もりた・アーストップ”も、寄り道してほしい場所です。

撮影●永野 一晃
協力●森田村役場



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