1.作業用模型の製作
専用模型用石膏(スミプロイPCプラスターM)を混水比0.23で練和後、印象へ注入し、作業用模型を製作する。
2.排列の前準備
レジン歯を使用する場合は、あらかじめ人工歯基底面に維持孔を付与する。
3.ろう義歯の製作
通法に従い人工歯排列後、歯肉形成を行う。局部床義歯の場合、維持装置の粘膜面の厚みはアクリル義歯より少し多めの約0.7mm確保する。
4.ろう義歯の埋没工程
アルミ合金製のスミプロイフラスコにワセリン等の分離材を塗布する。
5.ろう義歯の一次埋没
専用埋没用石膏(スミプロイPCプラスター)を混水比0.36で練和し、ろう義歯の辺縁部がフラスコ上部より高くなるように一次埋没する。
6.スペーサーの圧接
圧縮成形時に軟化された樹脂の余剰分が排出されるように、ろう義歯の辺縁より約5mm離してシリコーン印象材のパテ等を圧接する。
7.石膏分離材の塗布
ろう義歯とスペーサー材の間の石膏露出部分に分離材を塗布する。
8.二次埋没
専用埋没用石膏(スミプロイPCプラスター)を混水比0.38〜0.40で練和し、埋没する。フラスコ懸垂時に上蓋脱落防止のため、蓋の石膏維持部にも石膏を塗り付ける。
9.埋没完了
埋没終了後、上蓋の2ヵ所の穴からあふれ出た石膏を取り除き、石膏が硬化するまで油圧プレスまたはスミプロイクランプで軽く押さえる。
10.PCオーブンの予熱@
あらかじめPCオーブンを予熱しておくために、スミプロイリリース塗布作業の30分程度前にPCプレッサーの電源をONにする。
11.PCオーブンの予熱A
PCプレッサーの電源をONした後、PCオーブンの電源をONにする。
12.流ろう作業
通法に従って熱湯中にフラスコを約5分間浸漬し流ろうする。フラスコを分割しスペーサー材を除去する。人工歯基底部や石膏面のワックスや汚れはきれいに取り除く。
13.スミプロイリリース1の塗布
流ろう、フラスコ水冷後、エアーガンにて模型表面の水分を除去し、スミプロイリリース1を石膏模型面の表面に擦り込むように薄く均一に塗布する。
14.スミプロイリリース2の塗布
リリース1を塗布した上に、リリース2を混ぜ合わせるように塗布する。
15.上型フラスコの分離材塗布
上型フラスコにも人工歯に付着しないようにステップ14.で残ったリリースを塗布する。
16.分離材の硬化処理
リリースを塗布したフラスコを上に置き、約10分加熱してリリースを完全に硬化させる。
17.フラスコの乾燥前準備(下型)
リリースが完全に硬化したら、PCオーブンでの乾燥加熱時に過剰に加熱されやすい歯槽堤部をアルミホイルで型取りして覆う。
18.フラスコの乾燥前準備(上型)
上型フラスコも人工歯基底部をステップ17.と同様にアルミホイルで型取りして覆う。
19.PCオーブンでの乾燥加熱
樹脂の充効率を良くするために、上型フラスコはPCオーブンの左側(低い段)に、下型フラスコは右側(高い段)に入れ、35〜60分間乾燥加熱する。
20.スミプロイPC100の準備
スミプロイPC100はあらかじめ乾燥加熱後、真空パックされているため、必要量を直前に開封し、使用することができる。
21.スミプロイPC100の予備軟化
流博桙ノ取り除いたワックス量を目安に、スミプロイPC100の枚数を決める。230〜270℃に設定したホットプレートに積み重ね、20〜30分予備軟化すると、U字プレートが一塊の状態になる。
22.PCプレッサーの準備(スタンバイスイッチON)
成形作業の5分前にPCプレッサーのスタンバイスイッチをONにする。
23.PCプレッサーの準備(軟化炉スイッチON)
PCプレッサーのアームがプレス部マグネットに当たっていることを確認し、軟化炉スイッチをONにする。軟化炉ランプが点灯に変わると使用できる。
24.下型フラスコの取り出し
乾燥加熱の終了した下型フラスコをPCオーブンから取り出し、アルミホイルを除去する。
25.スミプロイPC100のフラスコへのセット
ホットプレートで予備軟化したスミプロイPCをピンセットで素早く歯槽堤の形に合わせ、セットする。
26.下型フラスコのPCプレッサーへのセット
下型フラスコの低部にある2カ所の溝とPCプレッサーのアーム部に合わせ、セットする。
27.スミプロイPC100の軟化@
下型フラスコをセットしたアームを軟化炉側マグネットストッパーに当たる位置まで移動させる。
28.スミプロイPC100の軟化A
表面のスミプロイPC100が一層軟化され、ピンセットで簡単につまめるようになれば、成形のタイミングである。
29.上型フラスコの取り出し
上型フラスコをPCオーブンから取り出し、アルミホイルを除去する。
30.上型フラスコのPCプレッサーへのセット
フラスコの刻印が手前側にくるようにセットし、上下のフラスコ刻印ナンバーが同じであることを確認する。
31.下型フラスコの移動
スミプロイPC100が軟化炉内で適当な軟化状態になれば、アームをプレス部マグネットストッパーに当たる位置まで移動される。
32.圧縮成形
PCプレッサーのプレススタートスイッチを両手でブザーが鳴り終えるまで押し続ける。
33.プレスの終了
加圧時間の設定時間に達すると自動的にプレス部が上昇する。
34.フラスコの取り出し
上型フラスコ取り付け部のUNLOCKボタンを矢印方向に押しながらフラスコを取り外す。
35.冷 却
スミプロイクランプでフラスコを固定し、水中で10分以上冷却する。
36.フラスコの取り外し@
フラスコ分割治具をフラスコの上蓋と上型フラスコとのスリットに差し込み、上蓋を取り外す。
37.フラスコの取り外しA
上型フラスコの石膏部を木槌で槌打し、上型を取り外す。
38.フラスコの取り外しB
下型フラスコの穴に「フラスコ保護治具」を差し込み、木槌で槌打し下型フラスコを取り出す。
39.義歯の取り出し
通法に従い、石膏から義歯を取り出す。
40.オーバーフロー部の除去
ほとんど手で除去できるが、バリ切り部に沿ってバー等で切り取り、オーバーフロー部を除去する。
41.荒研磨
バリの部分は目の細かいクロスカットのカーバイドバーで削り取り形態を整える。
42.中研磨@
EDポイントのようなシリコーンポイントのコースタイプを用いて研磨する。
43.中研磨A
グリットブラシ1列にPCサンドをつけ、歯間乳頭部や歯頸部を研磨する。
44.中研磨B
グリットブラシ3列にPCサンドをつけ、義歯全体を研磨する。
45.仕上げ研磨@
豚毛ブラシ1列にPCポリッシャーをつけ、歯間乳頭部や歯頸部を研磨する。
46.仕上げ研磨A
チャモイスホイールまたは布バフにPCポリッシャーをつけ、最高速回転で押しつけるように研磨する。
47.仕上げ研磨B
研磨面がくもった場合は、研磨材のついていない布バフで研磨する。
48.完 成
研磨が終了し、完成した義歯。
49.模型の処理
埋没時に邪魔になる残存歯部を削除する。クラスプ上部の鉤歯咬頭部も削除する。
50.下顎局部床義歯の一次埋没
上顎総義歯の場合と同じくろう義歯の辺縁部がフラスコ上部より高くなるようにし、鉤歯部は注意し埋没する。
51.スペーサー材の圧接
ろう義歯の床縁から約5mmほど離してスペーサー材を圧接する。鉤歯部は約10mmほど離して圧接する。
52.流ろう作業
二次埋没を行い、通法に従って流ろうする。
53.スミプロイリリースの塗布
ステップ13,14と同様にスミプロイリリースを塗布する。クラスプ脚部の下や床縁の部分は溜まりやすくなるので、エアーガンにて吹き飛ばす。
54.スミプロイPC100の分割
スミプロイPC100は切り込み線が付与されているので、欠損状態に合わせ分割できる。
55.スミプロイPC100の予備軟化
230〜270℃に設定したホットプレートに、欠損部に応じて分割したスミプロイPC100を積み重ね、予備軟化する。
56.圧縮成形
軟化炉内で適当な軟化状態になればアームを移動させ、プレススタートスイッチを両手で押し、プレスを行う。
57.連続作業
プレス部が加圧中でもアームを移動させて、次の症例の軟化を開始することができる。
58.完成した義歯
ステップ34.〜47.と同様にフラスコの取り出し、冷却、研磨を行い完成した下顎局部床義歯。
59.様々な義歯
その他、様々な臨床で応用されている義歯。