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国民健康保険宇検診療所歯科
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| 宇検診療所歯科に勤務して5年です。宇検村はずっと無歯科医地区でした。20年ほど前に診療所で診療が始まりましたが、その先生が辞められてからは、無歯科医地区になりました。その頃、福岡県内で勤務医をしていた私は、役場に勤めている父から村の状況を聞かされ、なんとかしなければと思いました。私も「開業するなら村で」と常々考えていたところでした。善は急げです。診療所に入る前年の夏、診療所を見るために急遽、帰村しました。診療所の所長さんや役場の課長さんに「ぜひ、村の皆さんの健康を見守ってほしい」と請われ、決心が固まったのです。 村は3人に1人が65歳以上のお年寄りです。高齢の患者さんは、「よく咬める入れ歯が入って嬉しい」と喜んでくれていますし、子供たちの虫歯も改善されてきました。講習会では親御さんに「子供たちに磨け磨け!と口やかましく言うよりは、親自身がおじいちゃん、おばあちゃんの口腔内のケアをする所を子供に見せるほうが大切ですね」と話しています。 私が診療所に来てからは、患者さんは車で1時間もかけて名瀬市まで行く必要がなくなりました。診療所の西に屋鈍という集落があります。少し遠いため来院する人が少なかったので、ポーターケアを持参して公民館で治療したこともあります。高血圧や心臓病の患者さんを抜歯する時は、内科の先生と連絡をとっています。内助の功というのでしょうか、歯科衛生士の家内も私をよくサポートしてくれて安心ですね。 村の人たちは、みんな顔見知りで和気あいあい、だれもが人柄のいい人ばかり。私は診療所の中では「先生」ですが、道で出会ったりした時は「ふとし!」ですからね(笑い)。村には14の集落がありますが、島口(方言)が全部違います。島口しかしゃべらない患者さんもいます。でも、島口は奄美の文化。ずっと残していきたいですね。 |
![]() ![]() 沖縄本島、佐渡島に次いで3番目の大きさをもつ島、奄美大島。 貴重な動植物が生息することから「東洋のガラパゴス」の名があります。 宇検村は奄美大島の南西部にあり、北は大和村、東は住用村、南は瀬戸内町に接します。 天然の良港・焼内湾を中心に、約2,400人の村民が暮らすのどかな漁村。村花の赤や黄のハイビスカスが浜風に揺れて咲き、山裾が東シナ海に向かってのびています。 海中には美しいサンゴ礁のテーブルがどこまでも続いています。入り江が入り組み、波おだやかな焼内湾(やけうちわん)では、タイ、フグ、アジなどの養殖が盛んで、湾の入り口にある無人島・枝手久島(えだてくじま)は、ハブ発祥の地という伝説の島。 奄美大島の最高峰・湯湾岳(海抜694m)には、亜熱帯性の原生林が生い茂り、展望台から眺める焼内湾は絶景の一言です。一帯は国定公園特別保護区に指定され、国の天然記念物のアマミノクロウサギ、ルリカケス、アカヒゲなどが生息しています。白い砂、碧い海が美しい屋鈍(やどん)海水浴場や船越(ふのせ)海岸、悲恋のロマンを歌ったかんつめ節ゆかりのカンツメの碑もみどころ。8月の焼内どんと祭りの花火大会も人気です。
撮影●永野一晃 |
![]() ![]() ●宇検村の情報は、インターネット:http://www.amami.or.jp/po-uken/でも入手できます。 |