中原歯科医院
中原正和 先生
1956年
(昭和31年)
鹿児島県松山町生まれ
1989年
(平成元年)
昭和大学歯学部卒業
1998年
(平成10年)
中原歯科医院開業
 昭和30年頃までは、松山町内にも歯科医がおられたようですが、平成10年に私が開業するまでの約40年間は無歯科医地区でした。患者さんは隣町の末吉町、大隅町、有明町、志布志町などで受診されていたようです。父は内科医です。この町でこつこつと診療してきた父の姿を見て育ったからでしょうか、医師になろうという思いは子供のころから芽生えていました。上京して大学卒業後は、横浜市内で勤務医として働いていましたので、私にとっては久々の帰郷になったわけです。

  週1回ですが、町内の老人ホームや個人宅にでかけて、寝たきりの高齢者を診療しています。やはり、義歯の新調や調整が中心です。ついこの間も、寝たきりの99歳のおばあちゃんの義歯を作りました。このあばあちゃんは、義歯を失くしてからは、長い間、食事もままならない状況でしたので、とても喜んでもらえました。こういう時ほど、故郷に帰ってよかった!と感じる時はありません。こちらでは総義歯のことを“かんぶり”といいます。“がっぷり、かんむり”の意味と思いますが、なるほどと思いました(笑い)。

  4月からは介護保険がスタートしますが、私も高齢者の自立支援を促す介護歯科の必要性を痛感していますので、今後は訪問診療のニーズが飛躍的に高まってくると思います。微力ながら、広く地域の口腔衛生の向上に役立つように努めていきたいですね。

  役場の人に誘われて“やっちくバンド”に入り、“秋の陣まつり”でロック演奏もしました。昔からエリック・クラプトンが好きなんです。あのスローハンドの気分で、診療もあせらず、あわてず、分かりやすくをモットーに続けられればと思います。

(宮田山から望むのどかな田園風景)
標高520メートルの宮田山に立つと、 棚田や果樹園、小集落が点在し、 日本の原風景のような田園風景が眼下に広がっています。

 “日本のフロリダ”の名がある大隅半島の北東部に位置し、志布志町、大隅町、有明町、末吉町に隣接する松山町は、人口およそ5300人の「やっちく(野菜と畜産)」が主産業ののどかな山間の町。

  「やっちく」とは、「やっつける、やっていこう、やりとげる」など気迫を込めた方言です。その名の通 り、米、サツマイモ、葉タバコ、茶をはじめ、アンデスメロン(4〜5月)、アールスメロン(6〜8月、12〜1月)、とよのかイチゴ(11月中旬〜3月初旬)のほか、高級和牛の特産地としても知られています。

  町花は紫陽花、山茶花、町木は黒松。毎年11月第2土曜・日曜日に行われる「大隅の國やっちく松山藩・秋の陣まつり」には、2万人もの人出で賑わいます。城山総合公園、大谷山自然公園、京ノ峯遺跡公園のほか、松山城址、一里塚、六地蔵、庚申塔などの史跡も多く、だご祭、無形文化財・松山神社の神舞や中村集落の手拍子なども貴重な文化遺産です。道の駅「やっちくふるさと村」には、イチゴとメロンの観光体験農園がオープン、人気を集めています。
撮影●永野一晃


●松山町の情報は、インターネット http://www.system9.co.jp/matsuyama/ でも入手できます。