• ネット会員ログイン
  • ネット会員とは?
検索のヒント

HOME  >  歯科学術情報  >  モリタメールマガジン


モリタメールマガジン 第64号

Dr.オカザキのまるごと歯学 岡崎 好秀 先生
   『指しゃぶり考 その3』


歯科医院の経営数字 ここがポイント 山下 剛史 先生
   『第5回 数字から読み取る歯科医院の改善策とは(固定費編)』


スタッフの一工夫で人気歯科医院に 深町 厚子 先生
   『第5回 あると便利なグッズ〜その1〜』


モリタメールマガジンのバックナンバー




岡崎 好秀 先生

岡山大学歯学部

小児歯科学教室 講師

□Dr.オカザキのまるごと歯学             岡崎 好秀 先生
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 指しゃぶり考 その3
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 指しゃぶりは、乳児期から幼児期の後半まで見られる。

 その頻度は、生後2ヶ月頃から急増し4−5ヶ月で、ほぼ100%見られるが、
 以後減少し、3歳時では約20〜30%となる。

 このことは3ヶ月時と3才時の指しゃぶりの原因は、異なることを意味してい
 る。

 筆者は、指しゃぶりの原因を年齢と要素から3つに分けて考えている。

 1:乳児期(1才まで)       生理的な指しゃぶり
 2:幼児期前半(1才から3才まで) 心理的な指しゃぶり
 3:幼児期後半以後(4才以後)   癖としての指しゃぶり

 指しゃぶりの頻度は、これらの3つの原因の集合体と考えられる。

 (図1)
 http://www.dental-plaza.com/melmaga/column64/img.html#m_img1


 別の見方をすれば、指しゃぶりを行う意味にも次の2つに分けられる。

 A:「発達過程で必要な意味のある指しゃぶり」乳児期から幼児期前半
 B:「意味のない指しゃぶり」幼児期後半以後にみられる習癖など・・

 さらにAの「意味のある指しゃぶり」には、乳児期にみられるような“生理的
 な指しゃぶり”これは手や口の機能発達の過程にみられるもの。

 そして母子関係や環境因子に基づく、子どもの“精神発達に関わりがあるもの
 ”に分けることができる。

 そこで発達上で必要な意味のある乳児期の指しゃぶりから考えることにする。

 さて今、なんらかの理由でまったく手を口にもって行ったことのない小児がい
 たとする。

 そして目の前に、おいしそうな食事がある。

 この小児は、どうするだろうか?

 欲しいと思っても、うまく口に運んで食べることができないだろうと思う。

 何故なら手を口に持って行った経験がないからだ。

 ここで私達の食事について考えてみよう。

 まず目で食べ物を見て、手を伸ばして箸でつまみ、口へ持って行き咀嚼する。

 これだけの動作の中で脳はさまざまな働きをする。

 情報は、まず目から脳へ行き、脳から指令が出て手指を動かせ食物をつまむ。

 そしてつまんだものを口へと運ぶ。

 この時、脳の中では目、手、口などと相互に神経回路が形成され情報の受け渡
 しを行っている。

 しかし・・・である。

 出生時においては、脳と目、脳と手、脳と口と、それぞれが独立した回路であ
 り、脳の中ではつながっていないのだ。

 だから、このような経験がなければ、手で食物をつまんだとしても、手は口が
 どこにあるかわからないのである。

 そう!

 乳児期に指しゃぶりを行う中で、脳の中で目と手と口とを結ぶ回路(協調運動)
 が形成されるのだ。

 これが発達に必要な意味のある指しゃぶりなのである。


 (図2)
 http://www.dental-plaza.com/melmaga/column64/img.html#m_img2


 >>岡崎先生のホームペ−ジ
 □■ 岡崎先生のホームペ−ジ http://leo.or.jp/Dr.okazaki/

          
▼ページTOPへ


山下 剛史 先生

デンタルクリニック会計事務所所長。
税理士、ファイナンシャルプランナー(CFP)。
□歯科医院の経営数字 ここがポイント          山下 剛史 先生
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第5回 数字から読み取る歯科医院の改善策とは(固定費編)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 こんにちは。デンタルクリニック会計事務所 山下です。

 歯科医院専門の数字の専門家の立場から、ぜひ知っておいてもらいたい歯科医
 院の数字のポイントを解説してきましたが、第5回目は固定費をめぐる改善策
 を取り上げます。

 ●基本的に「ムダな固定費削減」よりも「売上げを上げること」が大事!

 多くの歯科医院の先生が、税理士さんに「利益が出ないんですが、どうしたら
 よいのでしょう?」とたずねると、「そうですね〜、ムダな固定費を見直しま
 しょう!」という答えが返ってくるのではないでしょうか。

 しかし、私は、基本的に「ムダな固定費削減」は意味がないと思っています。

 それは、どういうことか?

 たとえば、コピーは裏紙を使ったり、電気代を節約したり……。

 ところが、このようなことをやり始めると、どうしても働く側の感情が内向き
 になってしまい、医院全体がどよ〜んとなってしまうのです。

 その上、本来絶対に削ってはいけない「情報」などの経費削減まで考えてしま
 います。

 今まで購入していた歯科の臨床や経営の情報誌や書籍、あるいはセミナー参加
 などを中止してしまうのです。

 これらは、とても費用対効果の高い投資なのですが、固定費削減という意味で、
 これらを間違って削ってしまうことが多々あります。

 そうなってくると、どんどん医院は「内向き」「下向き」「後ろ向き」になっ
 てしまい、さらに医院の売上は下がっていくことになってしまいます。

 もちろん、ムダ使いはいけませんが、それよりも大事なのは「売上げをもっと
 上げること」なんです。

 私は、売上高が1億円ぐらいまでの歯科医院さんについては、経費削減のお話
 しはほとんどしません。

 今月は通信費が少し高かったとか、研修費が少し多かったとか、それは過去の
 ことであり、それを議論しても「だから何なの?」で終わってしまうことがほ
 とんどではないでしょうか。

 それよりも、どこにどういったお金を投資して、それ以上のリターン(売上げ)
 を上げていくのかを考えるほうが、最終的に手元に残るキャッシュは増えるこ
 とになるのです。

 逆に、1億円を超えてくる規模になると、売上高だけではなく、固定費につい
 てもしっかり管理をしておかなければ、売上げは上がっているのになぜかお金
 が残らない、という事態が発生してきます。

 ●経費削減では医院は大きくならない、大きくするには「投資」しかない

 私は現在、事務所の組織化のために、石原明さんという有名なコンサルタント
 のアドバイスを受けています。

 石原明さんは『営業マンは断ることを覚えなさい』や『成長曲線を描こう』の
 著者で、組織化には非常に定評のあるコンサルタントです(名著ですので、お
 持ちでなければぜひご購読をお勧めします)。

 http://tinyurl.com/22l58p5

 http://tinyurl.com/29em7we

 私は、石原さんに最初お会いしたときに、次のようなことをいわれました。

 石原「山下さん、経営者の仕事って、何かわかりますか?」

 山下「経営者の仕事ですか……? たとえば、売上を上げることですか?」

 石原「違います。経営者の仕事は、どこにどんなお金を使うのかを考えること
 なんです」

 つまり、「経営とは投資である」ということです。

 このことを理解しておかないと、どうしても固定費削減に走ってしまいます。

 私は、いろいろな医院さんの顧問をしてきた経験上、「ムダな投資を恐れてい
 ては、医院は大きくならない」とはっきりといえるのです。

 経営とは、常に不確実なものにお金を使っていかなければなりません。

 たとえば、「人」への投資です。

 人を雇ったからといって、売上げがいきなりポーンと上がるでしょうか?

 歯科衛生士さんを雇うために求人広告を出したからといって、絶対にいい歯科
 衛生士さんを採用できるでしょうか?

 まずありえません。

 しかし、経営とはこのような不確実なものについて、投資を行っていかなけれ
 ばならないのです。

 ●医院を大きくするための「投資」の5つのステップとは?

 では、医院を大きくするためにはどんなものに、どんな順番で投資をしていか
 なければならないのでしょうか?

 それは、次の5つです。
 1:マーケティング
 2:医院器械設備
 3:採用
 4:教育
 5:医院環境

 これは、コンサルタントの石原明さんの考えを、私なりに歯科医院向けにアレ
 ンジしたものです。

 次回は、この医院を大きくするための投資について、一つずつ解説していくこ
 とにします。

                  
▼ページTOPへ


深町 厚子 先生

日本女子衛生短期大学(現・湘南短期大学)保健科卒。

□スタッフの一工夫で人気歯科医院に           深町 厚子 先生
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第5回 あると便利なグッズ〜その1〜
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 歯科用品ではありませんが、診療室にあると“こんなふうに便利です”という
 グッズを、今回と次回の2回にわたってご紹介していくことにします。

 ≪バスタオル・ブランケット・タオルケット≫

 バスタオルやブランケットを用意し、ひざ掛けとして使うことはよくあります
 よね。

 いくつかきれいな柄を用意し、寒いときはもちろんですが、短いスカートや腹
 部が見えそうなトップスを着た若い女性にさりげなくお貸しします。

 しかし、それだけではなくこんな場面で利用しています。

 ●小さいお子さん、髪をまとめている患者さん、腰がまっすぐに伸びない・首
 が前に傾斜している高齢な患者さんなど、按頭台に頭部が合わない患者さんも
 いらっしゃいます。
 
 バスタオルを縦半分に折り、クルクル丸めて、枕の形にして、按頭台と頭部が
 合うように使います。

 バスタオルでは大きすぎる・厚すぎる場合には、一般のタオルを使います。

 また、小児の患者さんに口を大きく開けてほしいときは、顎が上がるように、
 巻いたタオルを首の下に入れると開口しやすくなります。

 ●同様に腰痛がある方、ひざ痛がある方、片麻痺がある方にも、巻いたバスタ
 オル等を姿勢が楽になるように調整します。

 ●昨年夏の連載ではクッションをご紹介しましたが、小児の場合、足を伸ばし
 た状態で長い時間の治療では落ち着かないらしく、もぞもぞ動きます。

 ひざの下に丸めたバスタオルを入れて、ひざを曲げた状態にするとラクなよう
 です。

 ●タオルケットは用意しておくと、万一、気分の悪くなった場合や悪寒がする
 ような場合に使えます。

 ●ユニットは合皮を使ったものが多く、意外と暑いものです。

 小児の治療ではユニットに汗がついていることもあるので、様子によって、ユ
 ニットにバスタオルをひいておくとラクになります。

 さらに、その下に滑り止めマットをひくとタオルがずれません。

 ≪タイマー≫
 キッチン用デジタルタイマーは、いろいろなデザインのものがあります。

 かわいいものを用意し、治療中に飽きてしまう小児に渡します。

 「あと何分がんばろうね」とか、予防填塞等のエッチング処理の時に「タイマ
 ー押す係りだよ」などといって説明すると、楽しく待ってくれるようです。

 もちろん、セメント硬化時間・印象材硬化時間などにも使っています。

 ≪ペットボトルで液垂れ防止≫

 歯科材料の中には、液体がこぼれると化粧版などを溶かしてしまうことがあり
 ます。

 レジン系リキッドの容器は、適当な長さに切って、辺縁を丸めた500mlペ
 ットボトルに入れておきます。

 液体がたれてしまっても、ペットボトルの中なので周囲が汚れません(ペット
 ボトルの切り方、辺縁の丸め方は、バックナンバー第39号を参照してくださ
 い)。

 ≪乳歯ケース≫

 これは一般に販売されているものではありませんが、歯科用通信販売などで購
 入できる「抜けた乳歯を入れるケース」を用意しておくと、乳歯抜歯を怖がる
 ことが少なくなります。

 ねずみの形をしたケース、歯の形をしていて、輪ゴムで手首に留めるケースが
 人気です。
          
▼ページTOPへ


 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ■ DENTAL PLAZA NEWS
  --- 新製品やイベント情報など ---
 ----------------------------------------------------------------------

 【モリタ友の会セミナー2010年度 全国版のご案内】
  http://seminar.dental-plaza.com/

 【ダイアグノデント ペン 取り扱い説明ムービーのご紹介】
  http://www.dental-plaza.com/article/diagnodent_pen/

 【予防・MIソリューションセミナー開催のお知らせ】
  http://www.dental-plaza.com/info_article/diagno_seminar_adv/

 【第5回 DHフォーラム クラレメディカル×モリタ コラボ企画】
  http://www.dental-plaza.com/dhf2010/collabo/

 【2010年 北海道デンタルショーレポート】
  http://www.dental-plaza.com/event_info/2010hokkaidoDS/

 【ビブラートケア 製品紹介】
  http://www.dental-plaza.com/article/vibratocare/

▼ページTOPへ