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2019年1月より4ヵ月間(4回コース 計6日間)にわたり、モリタ東京本社、あすなろ小児歯科医院(富山県)他にて、歯科医師・歯科衛生士(2名1組)の方々を対象とした「あすなろメソッド アドバンスコース」が開催されました。 2011年よりスタートした「あすなろ王国物語セミナー」は、北海道から福岡まで全国各地にて開催、8年目を迎えた2019年、「アドバンスコース」としてはじめて開催いたしました。 初めての開催となった今回は、「あすなろメソッド」をベースに、カスタムメイドの予防歯科システムを築き上げ、運営していきたいとお考えの11の歯科医院様にご参加いただきました。 コース内では「あすなろ予防システム」やスタッフ教育に関する講義、CR・シーラント充填実習の他、ロールプレイングやディスカッションを通じて様々な意見が交わされました。
あすなろ小児歯科医院 佐野正之院長によるレクチャーの様子。
あすなろ小児歯科医院の歯科医師、歯科衛生士を交えてのロールプレイング。
小児歯科用顎模型を使った形成実習の様子。
あすなろ小児歯科医院内で行われたレクチャーの様子。
「歯科界の未来は予防にあり」と言われ、様々なセミナーが開催されています。 ところで、先生方の診療室は予防歯科がメインとなっていますか?大概の先生方は、「歯を削らないと儲からない、削ってナンボの世界」と思ってらっしゃいます。しかし、社会は予防を望んでいます。医療保険制度の軸足も、口腔管理(すなわち予防)および口腔機能の回復や維持管理に移行してきています。「予防は歯科衛生士に任せておけばよい」という時代は終焉を迎えつつあるのです。 先生自らが先頭に立ってアクションを起こすことが、今後の医院経営の生死を握るカギとなっていると言えます。
日常臨床で実際的に使用できる予防システム(あすなろメソッド)の実践方法をレクチャーするアドバンスコースを、計6日間の日程で行いました。 全国から受講された11の歯科医院の先生と歯科衛生士さん、それぞれ1名ずつ計22名を対象として『予防とはなんぞや?』、『日常臨床に予防を取り入れる為のハウツー』、『診療の組み立て方』、『予防歯科におけるスタッフの役割』についてレクチャーいたしました。そのなかで、もっとも時間を要し、理解していただくことが困難だったテーマは、「予防の本質」についてでした。予防とは、リスク検査を行い予防計画を立て実践していく、という道筋ですが、その背景にあるのは「早期発見・早期治療」という考え方です。 過去の歯科医師としての経験を捨て、新たな発想、哲学を身につけることはたやすいことではありませんでした。 参加者がレクチャーを受けるだけでなく、全員がディスカッションを行い、時には懇親会で熱く意見をたたかわせました。 今回、アドバンスコースは初めての開催となりましたが、本当に熱いセミナーでした。富山での最終回セミナー終了後の懇親会では、何か大きな仕事を成し終えた充実感を参加者の皆さん全員が感じていたように思えました。
私の35年余りの臨床経験から「予防」にまさる「治療」はあり得ないし、また「予防」は社会をも大きく変える力を持っていることを確信しています。“自分の一生を「予防」にかけてみたい!”“20年後、30年後を素晴らしい社会にするために、今の子どもたちの口腔を最高にしたい”、と願っておられる先生、このセミナーでお会いできるのを楽しみにしております。
スペースラインHPOダッシュゼロを用いたハンズオンレクチャー。
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