
未来に伝えたい、
残したい。「100年後に残す日本の風景」をテーマに、歯科医療従事者の皆さまより風景写真を募り、撮影月ごとに選ばれた12作品を収めたカレンダーを制作しています。2024年カレンダーには、全国から409点の写真が寄せられ、入選12作品、優作12作品が選ばれました。
審査総評
写真家にとって重要なことは、ある日ある所に居る事だと、写真家石元泰博は語っている。今回の選ばれた作品はその場に居ることだけではなく。そこで起し出来事、素晴らしい瞬間に出会い、それを逃さず捉える事が出来た作品を選ばせて頂きました。輝く星空、凍てつく木立の姿、いずれもこの瞬間に立ち会わなければ捉えることのできない世界を作品が示しています。じっと作品を見ていると、情景の前に立つ、作者の姿と感動されている心情が透けて見えてくるようです。
魅力的な作品を撮るには、知識・技術が共に必要ですが、選ばれた作品には作者の豊かな知識と知る喜びが溢れていました。
- 「発見の旅とは新しい景色を探すことではない。新しい目で見ること」
- (マルセル・プル-スト)
- 「旅は真正な知識の偉大な泉である」
- (ベンジャミン・ディズレーリ)
師岡清高
元大阪芸術大学芸術学部写真学科教授
日本写真芸術学会会員、日本写真作家協会顧問
Canon EOS学園大阪校講師
講 評
「厳冬のなか、美しい鶴の営みを型通りに捉えるのではなく、作者の深い眼差しで捉えた愛しみ、つがいあう姿に心魅せられました。頭を垂れ舞う姿は、つがう事の大切な意味を教えられたように思います。」