いびき防止装置連結材 NKコネクターⅡ 操作手

NKコネクターⅡを用いた「いびき防止装置」の製作手順

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装置に使用する樹脂プレートは常温重合レジンが接着する材質を準備します(ショイデンタル社:硬質プレート『デュラン』2.0mmを推奨します)。 上下顎の装置は熱可塑性樹脂プレート成型器で成型します(ショイデンタル社:加圧成型器『ミニスターS scan』を推奨します)。 サベーイングの後、隣接面のアンダーカットや頬舌側の過大なアンダーカットをブロックアウトします。
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取扱い説明書に従い、熱可塑性樹脂プレート成型器を用いて、上下顎の装置を成形します。 成型したシートから装置部をバーで切り出し、辺縁を滑らかに仕上げます。辺縁の深さは通常10mm程度です。 術者が下顎を誘導したり、誘導した顎位を保持する下顎前方位の設定方法には、図のようなレジンを成型したノブをつけると便利です。
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下顎前方位の設定。上下顎に装置をセットし、適切な方法で下顎前方位を設定します。装置間にシリコンを注入し、顎位を採得します。 下顎前方位採得後、口腔外へ取り出した上下装置。この後側面に『NKコネクターⅡ』を取り付けます。 上下装置の連結を可動式にする『NKコネクターⅡ』。両端の幅の広い部分が装置との連結部分で、溝のある面を装置に圧着します。
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連結部の溝部分にレジン泥を隙間無く流入させます。溝内で硬化したレジンの勘合力で装置とベルトは固定されます。 溝部にレジンを盛ったら、手早くベルトを装置に圧着します。ベルトの取り付け位置は、概ね上顎犬歯付近と下顎大臼歯付近です。※キャップとベルトが正しく勘合しているかご注意下さい。 クリップを用いてキャップを固定すれば、レジンの硬化を待つ間に反対側の作業ができて便利です。
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『NKコネクターⅡ』と装置の連結力は、キャップ外周と装置が固着されることにより発現します。連結強度を確保するためには、キャップ外周及びキャップの上面部方向へレジンを盛り足し、補強する必要があります。 キャップ外周にレジンを盛り足して補強し、連結強度を確保します。 キャップ外周に盛り足したレジンを滑らかに研磨します。また、下顎前歯部のノブを除去し、研磨、完成します。
※キャップやベルトを削らないようご注意ください。
16 監修/写真提供
永野清司先生(元 長崎大学病院 医療技術部)、
柳本惣市先生(長崎大学病院 顎・口腔外科 口腔顎顔面外科室)、
田上直美先生(長崎大学病院 特殊歯科総合治療部)、
松田安弘先生(長崎大学病院 医療技術部 中央技工室)
『NKコネクターⅡ』により可動式に連結され完成した、いびき防止装置。
※ケース(ブラキシズム等)により強度が必要な場合はNKコネクターⅡを両側に追加して取り付けます。(それでも強度が不足する場合は上下一体型をお勧めします)