134号 AUTUMN 目次を見る

医療法人社団三恵会 三宅歯科医院 院長
三宅 正泰
しかしながら、日々の診療に当たるなかで、解決しなければならない課題に向き合うことも多々あります。たとえば、個々の患者さんの診療期間を見極める難しさも、その一つでしょう。患者さんは何を求めているのかを知り、個々の患者さんの状況やリスクを把握したうえで、どのような処置が必要なのかを的確かつ包括的に判断しなければ、治療計画は「絵に描いた餅」になり、最適な治療のゴールも患者さんの満足も実現できないのは言うまでもありません。
そこで、私は毎日の朝礼で、スタッフたちに協力してもらい、患者さんの情報を集めるように心がけてきました。「患者さんの主訴だけではなく、患者さんが本当に訴えたいことが何なのかをみんなで考えて、患者さんのホンネを知り、その情報をみんなで共有してほしい」。そのようにスタッフたちに一貫して伝えてきました。
“患者さんを知る”ことは言うはやすく実行するのは容易ではありませんが、知らなければ最適な治療プログラムは構築できません。“患者さんを知る”というポリシーが院内に徹底すると、患者さんにとって治療がなぜ必要か、診療期間はなぜ必要か、などが明確になってきました。私たちが予防ケアやメンテナンスに早くから積極的に取り組むことができたのも、このようなスタッフたちの熱心な心がけと地道な実践のたまものです。
どの患者さんにも必ずおすすめしている、半年に1回の定期検診ですが、この定期検診の時に、歯科衛生士のブラッシング指導や衛生指導、PMTCなどのプロケアに加えて行っているのが、フッ素イオン導入装置のパイオキュアーを活用したフッ素イオンケアです。オーラルインフォームを使って、チェアサイドで歯科衛生士がフッ素ケアの大切さを丁寧に説明していますので、患者さんのフッ素イオンケアに対する理解度はかなり高いと思っています。
う蝕に抵抗性のあるフッ化リン酸カルシウム(フルオロアパタイト)の歯質を作るパイオキュアーは、実に30年ぶりのモデルチェンジと聞きましたが、私は旧機種から愛用してきました。
リニューアルした新機種は、操作音が静かになり、デジタル表示が大きく見やすく、コンパクトになって、使いやすさがさらに改善されています。
パイオキュアーによってイオン化されたフッ素は、フッ素塗布やフッ素歯磨剤などよりも効果的に歯質に取り込むことができますから、う蝕予防に高い効果を発揮します。

通常、フッ素局所塗布の場合は30分~1時間は、うがいや飲食を控えなくてはなりませんが、パイオキュアーのフッ素イオンケアはそのような制限がなく、導入後すぐに食事をとることができるのも特長です。
パイオキュアーのフッ素イオンケアは、プロフェッショナルフッ素ケアという考え方に立った専用機器による信頼性が高い処置法ですので、患者さんが歯科医院へ定期的に行く価値を感じ、継続的な定期健診・来診の強い動機づけになります。受診中の患者さんの口コミでも伝わりやすく、患者さんのQOLが自然と高まるのも、このフッ素イオンケアならではのメリットでしょう。
予防ケアとメンテナンスを重視される三宅院長にとって、う蝕予防から根管治療まで広く活用できるパイオキュアーのアシストは心強い。
フッ素イオンケアは、患者さんに伝えやすく、患者さんが理解しやすい、信頼性の高いシンプルな処置法なので、定期検診の強い動機づけに役立つ。
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