134号 AUTUMN 目次を見る
東京都杉並区
医療法人社団三恵会 三宅歯科医院 院長
三宅 正泰
21世紀の歯科医療は、高齢化や健康意識の高まりに伴って、歯科疾患と全身の関係を配慮した全人医療が求められるとともに、在宅ケアと予防ケアがメインストリームになるだろうと確信していました。その信念の上に立って、平成7年の開院から15年間、地域の歯科医療の質を向上させるために、患者さん一人ひとりに最適な治療を提案しながら、地域に根差した歯科医療を実践することに努めてきました。医療法人社団三恵会 三宅歯科医院 院長
三宅 正泰
しかしながら、日々の診療に当たるなかで、解決しなければならない課題に向き合うことも多々あります。たとえば、個々の患者さんの診療期間を見極める難しさも、その一つでしょう。患者さんは何を求めているのかを知り、個々の患者さんの状況やリスクを把握したうえで、どのような処置が必要なのかを的確かつ包括的に判断しなければ、治療計画は「絵に描いた餅」になり、最適な治療のゴールも患者さんの満足も実現できないのは言うまでもありません。
そこで、私は毎日の朝礼で、スタッフたちに協力してもらい、患者さんの情報を集めるように心がけてきました。「患者さんの主訴だけではなく、患者さんが本当に訴えたいことが何なのかをみんなで考えて、患者さんのホンネを知り、その情報をみんなで共有してほしい」。そのようにスタッフたちに一貫して伝えてきました。
“患者さんを知る”ことは言うはやすく実行するのは容易ではありませんが、知らなければ最適な治療プログラムは構築できません。“患者さんを知る”というポリシーが院内に徹底すると、患者さんにとって治療がなぜ必要か、診療期間はなぜ必要か、などが明確になってきました。私たちが予防ケアやメンテナンスに早くから積極的に取り組むことができたのも、このようなスタッフたちの熱心な心がけと地道な実践のたまものです。
どの患者さんにも必ずおすすめしている、半年に1回の定期検診ですが、この定期検診の時に、歯科衛生士のブラッシング指導や衛生指導、PMTCなどのプロケアに加えて行っているのが、フッ素イオン導入装置のパイオキュアーを活用したフッ素イオンケアです。オーラルインフォームを使って、チェアサイドで歯科衛生士がフッ素ケアの大切さを丁寧に説明していますので、患者さんのフッ素イオンケアに対する理解度はかなり高いと思っています。
う蝕に抵抗性のあるフッ化リン酸カルシウム(フルオロアパタイト)の歯質を作るパイオキュアーは、実に30年ぶりのモデルチェンジと聞きましたが、私は旧機種から愛用してきました。
リニューアルした新機種は、操作音が静かになり、デジタル表示が大きく見やすく、コンパクトになって、使いやすさがさらに改善されています。
パイオキュアーによってイオン化されたフッ素は、フッ素塗布やフッ素歯磨剤などよりも効果的に歯質に取り込むことができますから、う蝕予防に高い効果を発揮します。
30年ぶりのモデルチェンジ。静音性、大きく見やすいデジタル表示、コンパクト設計など、使いやすさがいっそう高まった新デザイン。
しかも、届きにくい根管深部までに行きわたって、殺菌、消毒、消炎を行いますので、フッ素の細菌繁殖抑制作用によって、慢性辺縁性歯根炎、閉鎖根管、歯周炎、抜髄後の処置などの感染根管治療に応用できますし、う蝕予防や根管治療のほか、歯頸部知覚過敏、矯正治療の過誤による歯牙の動揺、抜髄・根充後の打診痛にも効果が期待できます。通常、フッ素局所塗布の場合は30分~1時間は、うがいや飲食を控えなくてはなりませんが、パイオキュアーのフッ素イオンケアはそのような制限がなく、導入後すぐに食事をとることができるのも特長です。
パイオキュアーのフッ素イオンケアは、プロフェッショナルフッ素ケアという考え方に立った専用機器による信頼性が高い処置法ですので、患者さんが歯科医院へ定期的に行く価値を感じ、継続的な定期健診・来診の強い動機づけになります。受診中の患者さんの口コミでも伝わりやすく、患者さんのQOLが自然と高まるのも、このフッ素イオンケアならではのメリットでしょう。
予防ケアとメンテナンスを重視される三宅院長にとって、う蝕予防から根管治療まで広く活用できるパイオキュアーのアシストは心強い。
フッ素イオンケアは、患者さんに伝えやすく、患者さんが理解しやすい、信頼性の高いシンプルな処置法なので、定期検診の強い動機づけに役立つ。
他の記事を探す
モリタ友の会
セミナー情報
会員登録した方のみ、
限定コンテンツ・サービスが無料で利用可能
オンラインカタログでの製品の価格チェックやすべての記事の閲覧、臨床や経営に役立つメールマガジンを受け取ることができます。
商品のモニター参加や、新製品・優良品のご提供、セミナー優待割引のある、もっとお得な有料会員サービスもあります。