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私の臨床

ノリタケカタナ&セラビアンZR「色の調和」と「天然歯らしさ」のバ「色の調和」と「天然歯らしさ」のバランス・カタナジルコニアフレーム臨床上の優位ポカタナジルコニアフレーム臨床上の優位ポイント

湯浅 直人/伊藤 竜馬

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■目 次

KATANA CRZ

■「色の調和」と「天然歯らしさ」のバランス

大谷歯科クリニック 湯浅 直人

湯浅 直人
大谷歯科クリニック
東京都台東区下谷2-3-2ルックハイツうぐいす谷 1F TEL 03-3871-1664

青山ホワイテリア
東京都港区南青山3-15-9 2F TEL 03-3402-4618

患  者
年齢20代 女性
修復箇所
1 1
主  訴
「前歯をきれいにしたい」1 1においては翼状捻転の改善と唇側傾斜の緩和を希望
修復材料
ノリタケカタナKT12、セラビアンZR

上顎側切歯および犬歯の旧充塡部分を除去後、広範囲にコンポジットレジン直接充塡を行っている。支台歯である1 1は、フィニッシュラインの歯肉縁下削除量と唇側の築盛スペースを十分に有し、歯質も変色していない。そのため、自然感のある色調自体は通常どおりに再現でき、クラウンカントゥアの変化によるガムラインの改善も可能である。着目すべきは、目標歯となる隣在歯の唇側面に充塡されたコンポジットレジンと残存歯質のキャラクターとがあいまって、表層付近で一般的な天然歯エナメル質とは異なるコントラストを呈していることである。この特徴を模倣しつつ、どのようにして天然歯らしさを表現するかが製作の要になると考えた。

技工ステップ
担当歯科医師 大谷歯科クリニック:大谷一紀先生
  • 初診時の写真
    01 初診時。
  • 根管治療後の写真
    02 根管治療後、ファイバーポスト+コンポジットレジンによる支台築造、形成が終了した状態。
  • ャラクタライズが終了した状態の写真
    03 ボディ・エナメル上のインターナルステインによるキャラクタライズが終了した状態。
  • 模型上での完成写真
    04 その後、エナメル質に相当する部分を再現し、目標歯の構造・色調に調和させる。図は模型上での完成。
  • 口腔内装着後1週間の状態写真
    05 口腔内装着後1週間の状態。
  • 口腔内装着後1週間の状態写真(黒バック)
    06 同、黒バック。

■カタナジルコニアフレーム臨床上の優位ポイント

株式会社リープ・セラミック・アーツ 代表取締役 伊藤 竜馬

株式会社リープ・セラミック・アーツ
代表取締役
伊藤 竜馬
住所 東京都大田区新蒲田1-13-2 塩田商事本社ビル301B号
TEL 03-6715-9141

患  者
年齢20代 女性
修復箇所
1 1
主  訴
「前歯をきれいにしたい」1 1においては翼状捻転の改善と唇側傾斜の緩和を希望
修復材料
ノリタケカタナKT12、セラビアンZR


カタナジルコニアフレームの特長の一つとして、フレームカラーが9種類とバリエーションに富んでいることが挙げられる。 KT11を使用。患者は限りなく白く、透明感のある歯 を希望したためベースとなるボディ陶材はNW0と した。
このフレームへの着色は、ジルコニアブロックの製造段階で着色されるため、色ムラが無く、コーピング調整後も色の変化 が少ないことが優位点である。そのため、築盛後も色調の安定性に優れ、明度、彩度の統一性に優れている。
私はこのカラーフレームを臨床では前歯部多数歯修復などで色の統一感を出したいときに使用している。
また、築盛用ポーセレンはセラビアンZRをジルコニアの症例全てで使用しているが、ジルコニア築盛用陶材はジルコニアフ レームとのマッチングが非常に重要である。
ノリタケカタナ+ セラビアンZRの組み合わせでは、これまでの私のラボでのジルコニアの症例において、製作時のトラブル フリーはもちろん、口腔内セット後にフレームからのポーセレンの剥離が起こったケースは1ケースも無いことがマッチングの 高さを証明していると思っている。

症例1
患者 年齢20代 女性 / 修復箇所 上顎3―3 臨床写真提供 Nデンタルクリニック中尾歯科:中尾雅英先生
  • KT11を使用した写真
    01 KT11を使用。患者は限りなく白く、透明感のある歯を希望したためベースとなるボディ陶材はNW0とした。
  • 模型上の完成写真
    02 模型上の完成。全ての支台はメタルコアのため、模型上支台前面をシルバーに着色後、トライインペーストで色調確認している。
  • 口腔内セット後の写真
    03 口腔内セット後。唇側クリアランスの築盛量の差もある症例だが、色調、明度の統一感が達成されている。
症例2
患者 年齢20代 女性 / 修復箇所 1 臨床写真提供 医療法人社団友伸会サンライズ蒲田歯科:青木美暁先生
  • KT10を使用した写真
    01 透明感の再現のためKT10を使用。ボディへのインターナルステインの状態。
  • 模型上の完成写真
    02 模型上完成。
  • 口腔内セット後の写真
    03 口腔内セット後。天然歯の透明感が再現されている。

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