146号 AUTUMN 目次を見る
■目次
■CASE01 医療法人清歯会 浅井歯科京都市西京区
浅井 計征浅井歯科医院(上桂)院長
浅井 拓医療法人清歯会 理事長
浅井 勇吾洛西口浅井歯科 院長
スペースラインとともに親子2代で洛西地域の歯科医療を支え続けて45年
計征院長 スペースラインとの最初の出会いは、1966(昭和41)年に大阪歯科大学を卒業後、河原町三条にあった歯科医院に勤務した時です。2年後、この上桂で浅井歯科を立ち上げましたが、開業当初はスペースライン2台でスタートしました。あの日から45年。今では両院で22台、院長として毎日元気に診療をできるのは、身体に優しくストレスの少ないスペースラインのおかげと感謝しています。
拓理事長 「子は親の背中を見て育つ」とはよく言ったものですね。私も幼い頃から父が治療する姿を毎日当たり前のように目にしながら「歯医者はこういうものなんだ、こんなふうに治療するものなんだ」、そんなふうに素直に感じていました。
1968(昭和43)年、上桂で浅井歯科が開業(写真は開業当時の外観)。
スペースライン2台から浅井歯科の歴史の扉が開かれた(写真は昭和53年、改装後の診療室)。
勇吾院長 私の場合は、父と兄という「大先輩」がいましたから・・・(笑)。スペースラインは、母校の在学中に使い慣れていましたので、水平位診療を特に意識したことはなかったですね。
計征院長 開業当時は、京都でもそれほど多くの先生が使っていた状況ではなかったと記憶していますが、息子たちが通う大学では学生たちは日常的に接していましたから、拓も勇吾もスペースラインに対しては、ごく自然に向き合えたのだと思います。
勇吾院長 なぜスペースラインなのか?それを一言で話すのは簡単ではありません。ただ、どの患者さんもそれぞれのストレスを胸に抱いて来院されます。そんな患者さんの心情をよく理解し、親身になってお応えすることが大切でしょう。浅井歯科では、特に患者さんを優しくおもてなしするという気くばりを徹底していますが、スペースラインのデザインの優しさや機能のシンプルさ、その細やかな心づかいが、患者さんの緊張した気持をさりげなく和らげることに役立っているのではないでしょうか。
計征院長 二人がタッグを組みながら、スタッフともども切磋琢磨し合い、支え合っていつまでも前進すること、浅井歯科が地域医療にもっと貢献できること、患者さんの一生涯の健康づくりを応援すること…、それが私の終生の願いなのです。それだけに、スペースラインのシンプルなデザインに患者さんが好印象を持ってくださったり、クリニックへの信頼感が深まったりしているのは、とてもありがたいことですね。
拓理事長 浅井歯科では、なによりもまずこの西京地域の皆さんが健康で幸せな生活を送っていただくことを最優先に、大学病院の診療レベルに引けを取らない技術・知識・ノウハウを結集した「歯科の総合病院」をめざしてきました。比較的近い場所に分院をおいたのもそのためです。
これからも、父が築いてきた「地域密着」という不動のポリシーを勇吾院長と二人でさらに発展させていくことが、私たち兄弟の使命でしょう。
勇吾院長 本院・分院間でビジョンやクリニカル情報を共有できることが2院体制の大きなメリットですね。創意工夫を重ねながら、日々改善し、イノベーションできる診療環境に身を置いて、能力や経験を発揮できるのは幸せですし、大きな達成感を感じて診療に専念できることは素晴らしい体験です。
計征院長 45年の間、一歩一歩、歯科医師として、父として、まさにスペースラインとともに歩んできたといっても過言ではありません。これからも倦まず弛まず、親から子へ、子から孫へとこのバトンをつないでいきたいですね。
開業45周年の節目を迎えた「歯科の総合病院」の老舗、浅井歯科医院(上桂)。永年におよぶ地域歯科医療への貢献度は多大だ。
浅井歯科医院(上桂)のメンバー。高度なチーム医療を支えているエキスパートたちの笑顔は心強い。
洛西口浅井歯科。阪急・洛西口前にオープンして9年。拓理事長と勇吾院長の兄弟タッグで日々の診療にあたっている。
洛西口浅井歯科のメンバー。明るさも若々しさも健やかさも、スタッフひとり一人の情熱と努力が創造するもの。
■CASE02 ア歯科江崎診療所 東京都世田谷区
江崎 久美子 院長
ネットワーク時代を見通した先験的な開発思想とデザイン深いビジョンと高いミッションDr.ビーチに気づかされた人間愛と診療スタイル
1974年春に神奈川歯科大学を卒業した時、ホームドクターをめざすためには、総合的な診断力を身につけなければ!と痛感して、口腔診断学教室に入局しました。Dr.ビーチが創設されたHPI研究所のセミナーを受講していた先輩に誘われて、Dr.ビーチもスペースラインも知らないまま熱海へ向かったのです。研究所の診療室に一歩入るや否や、目を疑いました。当時大学では立位実習でしたから、座位でテーブルユニットを使うスタイルは、まさに青天の霹靂。でも次の瞬間、「これだワ!」とインスピレーションが走りました。10日間コースの講習費は高額でしたが、見学したい一心で何度も熱海に足を運びました。2年目は親に講習費の半分を借用し、大学を退職。晴れて正式に受講生のお墨付きをいただけたのです。
私にとって、一にも二にもスペースラインだった理由。それはチェアマウントユニットでは、坐骨点によって治療ポイントが変わるので、その位置に合わせて身体のポジションも変えなければなりませんが、ベットタイプのユニットは患者さんの身長に関係なく、一定のポジションで診療できる柔軟さがある点に尽きます。つまり、身体を機器類に合わせるのでなく、自然で滑らかな姿勢と動きのままで治療に専念できるからです。今では常識でしょうが、手を洗うキャビネットがすぐ後ろにあり、器材類を分類して収納できる安心感に守られていたことも、アシスタントと以心伝心で4ハンドの連携がスムーズにできたことも新鮮でした。変わらない、変えてはならない普遍性。シンプル・イズ・ベスト。このスタイルなら一生涯、続けられる!という確信を抱かせる高い論理性と強い説得力。それが、水平位診療に満ち満ちていたからに違いありません。
シンプル・イズ・ベスト。患者さんの健康をしっかりと支えてきた水平位診療への信頼と敬愛は揺るがない。
江崎院長をやさしく包む優美なスタッフたちの力強いアシスト。以心伝心のチーム医療が診療のクオリティを高めている。
■CASE03 大坪歯科医院 鹿児島県鹿児島市
大坪 誠 院長
変わらない診療システムの普遍性変えるべき診療スタイルに気づかされたスペースラインとの鮮烈な出会い
私は鹿児島県川辺の生まれですが、祖父が診療放射線技師、母が看護師の家庭に育ったこともあり、成長するにつれて、少しずつ医療の仕事に就きたいと思うようになりました。
日本大学松戸歯学部を卒業後、横浜市内の歯科医院で勤務、帰郷後は、鹿児島市内に勤務、経験豊富で誠実な先生方のご指導を受けながら、ひたすら臨床に専念することができました。この鹿児島での修業時代に巡り会ったのがスペースラインとpdスタイルでの水平位診療です。
私はスポーツ等で身体を動かすのが好きですが、スポーツでもより良い結果を出すために、フォームや認識の修正・改善をすることが多く出てくると思います。臨床も同じで、できるだけ場数を踏みつつ、間違いや弱点に早く気付いて修正・改善し、またチャレンジしていく。そのやる気と行動力が要だと感じています。
去年は大阪、今年は福岡でのセミナーを受けてからは、私の確信はさらに深まり、スペースライン イムシア タイプⅢUPを3台設置して、4月の開業に備えました。
開業してまだ日が浅いですが、私の気づきや体験を同僚や後輩に伝えていければと考えています。
腰痛や手足の疲労で悩んでいる先生や、マイクロスコープを使いたい先生にもアドバイスできればとも考えています。
水平位診療に少しでも興味があるなら、東京や大阪などで開かれているpdセミナーに一度参加してみられてはいかがでしょうか? たった1回のセミナーが、先生の未来を変えるかもしれません。私の場合、かなりのインパクトを実感し、新しい診療の道が見えてきました。ぜひ、前向きにチャレンジしてみてください。
pdスタイルに出会う。これが未来を切り拓くキーワードではないでしょうか。
患者さんの一生涯を見守り続けたい。質実剛健の薩摩隼人・大坪院長の胸に燃える切なる願いは、水平位診療の実践によって日々かなえられている。
横浜の修業時代に結ばれた、佳奈子歯科衛生士(左)との巡り会い。大坪院長にとっては、チーム医療を推進するためのベスト・パートナーだ。
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