※修復物の種類により使用方法が異なります。
1)、 2)から選択してください。
● 「ノリタケカタナ®ジルコニア」を使用する場合は下記の(1)、(2)にしたがい処理を行います。
※「ノリタケカタナ®ジルコニア」以外の歯科切削加工用セラミックスを使用する場合は各製品の添付文書にしたがい前処理を行います。
※本使用方法においては艶が出すぎるためにマージンのMRPやアドオンで追加築盛が出来ませんのでご注意ください。
フルジルコニア修復物と石膏模型上の支台歯との適合状態(内面、マージン等)、ジルコニアの厚み及びクラックの有無等を確認した後、形態全体を調整するために注水下又は修復物を濡らした状態でダイヤモンドバーやシリコンポイント(ダイヤモンド粒子含有)等で研削します。
必要に応じて細かい形態(歯冠形態、表面性状等)の付与、及び対合歯との接触部位を研磨します。
アルミナサンドブラスト処理(0.2MPa以下)を対合歯との接触部位を除く修復物表面に行い、超音波洗浄を約10分間行います。
下記のいずれかの方法により歯冠形態を製作してください。
●ジルコニアフレーム又はジルコニアで製作されたボディ形態上に「セラビアン®ZR」(陶材)を使用する場合、当該添付文書にしたがい使用方法Aの⑥、又は使用方法Bの③まで行います。
●ジルコニアフレーム上に「セラビアン®ZRプレス」(陶材)及び「セラビアン®ZRプレスインゴット」を使用する場合、当該添付文書にしたがい築盛、焼成、又はプレスを行います。
●ジルコニアで製作されたボディ形態上に「セラビアン®ZRプレス」(陶材)を使用する場合、当該添付文書にしたがい築盛、焼成を行います。
ダイヤモンドバー「ノリタケ プロテック ダイヤモンドポイント」やペーパー研磨材「マイスターコーン」等を使用して、歯冠形態の修正、表面性状の付与を行い、洗浄します。
※「セラビアン®ZRプレス」と「セラビアン®ZRプレスインゴット」を使用した場合は、マージンのMRPやアドオンで追加築盛が出来ませんのでご注意ください。
下地に「セラビアン®ZR」、「セラビアン®ZRプレス」を使用した場合は、FCペーストステインのGlaze又はClear Glazeを薄く塗布、「セラビアン®ZRプレスインゴット」を使用した場合は30μm以上の厚みに塗布し、【下地となる製品】に合わせて【焼成条件】で焼成します。焼成後、艶が不足している場合は追加塗布し、焼成します。
※Glaze又はClear Glazeと他の色調を混合、塗布して、同時に焼成することも可能です。
※【下地となる製品】により焼成温度が異なりますのでご注意ください。
※【下地となる製品】に「セラビアン®ZR」を使用した場合は、エクスターナルステインのGlaze又はE Glazeも使用可能です。
グレーズ焼成後の色調を確認します。色調の微調整が必要な場合は選択色をグレーズ表面に塗布し、【下地となる製品】にしたがい焼成します。着色が不足している場合は、追加塗布し、焼成します。焼成後シリコンポイント等を用い研磨して形態修正を行い仕上げします。
※Glaze又はClear Glazeと他の色調を混合、塗布して、【条件a】にしたがい同時に焼成することも可能です。
※下地となる製品によって、焼成温度が異なります。
条件a | 条件b | 条件c | |
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下地となる製品 | ジルコニア 又は 「セラビアン®ZRプレス インゴット」 |
「セラビアン®ZR」 (陶材) |
「セラビアン®ZRプレス」 (陶材) |
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|
乾燥(分) | 5 | 5 | 5 |
焼成開始(℃) | 500 | 600 | 600 |
真空開始(℃) | 600 | - | - |
昇温速度(℃/分) | 45 | 45 | 45 |
真空値(kPa) | 96* | - | - |
真空解除(℃) | 750 | - | - |
焼成最高(℃) | 750 | 910 | 840 |
係留(大気)(分) | 1 | 0 | 0 |
冷却(分) | 4 | 4 | 4 |
*96kPa=72cmHg