ガムによる口腔清掃効果

ガムの清掃効果は、ガムが商品化された1860年頃より良く知られていましたが、当時は甘味料が砂糖であったため歯磨きの代替として考えることは出来ませんでした。

しかし、キシリトールなどの非う蝕誘発性甘味料が開発された現在にあっては、再度歯磨きの代用へのトライが行われ、いろいろな研究成果が発表されています。

現時点では、歯表面の清掃効果はあるものの歯間部は効率が悪いようです。でも、歯質の再石灰化を促進する成分を含有したガムであれば、その欠点もある程度は補えるように思えます。

また、ここで江崎グリコ(株)がどのような商品に歯磨きの代わりとしてのニーズがあるかを調査した結果を次に示します。これを見てみると、今のところはガムの喫食が一番期待されているようです。

  • ■出典元
  • ・寺門正己:チューインガムの歯垢抑制効果について,日大口腔科学2:18-21,1976.
  • ・苗代明、鴨井久一:チューインガムの咀嚼によるプラーク除去効果について,日歯保存誌44(2):324-329,2001.