3-3.成人期:口腔機能失調改善への活用

しっかり噛めて利き側確立
しっかり噛めて利き側確立

成人期の口腔機能で問題になるのは、生活習慣からくる機能の失調です。病態としては顎関節症として現れてくることが多いですが、この場合は筋肉を緩めることにケアの主眼が置かれるため、ガムの出番はあまりありません。

成人になると咀嚼側がしっかり確立されますが、これが厄介なことに利き側ばかりの使い過ぎ、いわゆるオーバーワークを引き起こすのです。これが痛みとして出れば顎関節症ですが、むしろ筋肉の硬化短縮というレベルで留まるケースが多く、顔貌の非対称や下顎の後退のように形態不全を引き起こします。