診療効率化につながる “口腔内洗浄”という選択肢
日々の診療の中で、
「もう少し診療時間にゆとりがほしい」
「患者さんへの説明時間を確保したい」
と感じることはありませんか?
そんなとき、見直したいのが普段何気なく行っている診療中の「うがい」です。
「うがい」の方法を少し変えるだけで、診療の効率化だけでなく、患者さんやスタッフの負担軽減にもつながるかもしれません。今回は「口腔内洗浄」という選択肢と、そのメリットについてご紹介します。
うがいにかかる時間は1日約90分?!
突然ですが、日々の診療の中で患者さんに行っていただく「うがい」。
あたりまえのように行っているこの動作ですが、治療中にチェアを起こしてうがいを促し、再びチェアを倒して、治療を再開する――。
その一連の動作に、どれくらいの時間がかかっているか考えたことはありますか?

うがいのためにチェアを起こし、治療を再開するまでに、仮に1回約1分かかるとします。
1人の患者さんが診療中に3回うがいを行った場合、合計約3分。1日30人の患者さんに同じ対応をしたと仮定すると、1日あたり約90分になります。
その時間がもったいない!もっと有効活用できるのでは?
と思われた先生に、ぜひ知っていただきたいのが、うがいに代わる選択肢「口腔内洗浄」です。
口腔内洗浄なら約10~20秒で完了

口腔内洗浄は、患者さんご自身にうがいをしていただくのではなく、バキュームシリンジとスリーウェイシリンジを用いて、アシスタントが行う方法です。
口腔内洗浄にかかる時間は、1回あたり約10〜20秒が目安。
図の例では、治療前後に各1回、治療中に各2回の口腔内洗浄を行い、合計約60秒となります。

口腔内洗浄によって生まれた時間を活用することで、1日の総アポイント枠を増やしたり、患者さんへの説明に時間をかけることができますね!
さらに、口腔内洗浄は患者さんの体を起こさずに行えるため、特にご高齢の患者さんや、都度体を起こすことに負担を感じる患者さんの負担軽減にもつながります。
感染対策やスタッフの負担軽減にも!
また、口腔内洗浄にはさらに大きなメリットが!
まずは感染対策の観点です。患者さんがうがいをする際、
「麻酔後の患者さんがあらぬ方向へ口腔内の水を飛ばしてしまった・・・」
「吐き出す勢いが強すぎて、スピットンから水がこぼれてしまった・・・」
このような経験はありませんか?

うがいをすることで、血液やだ液がスピットンの周囲に飛散してしまうことがあります。
口腔内洗浄を行うことで、そんな飛散リスクの軽減にもつながります。
また、スピットンやその周りが汚れた場合は、その都度、次の患者さんをお迎えするまでに、アシスタントの皆さんが掃除している医院様も多いのではないでしょうか。
飛散が少なくなれば、その分清掃の手間も軽減。毎日発生する清掃作業の負担や、作業時の感染リスクを減らせるとなると、スタッフの皆さんにとって、より働きやすい環境づくりにも繋がりますね!
現場で感じる口腔内洗浄のメリット
実際に口腔内洗浄を取り入れている医院様からは、このようなコメントもいただいています。
歯科医師の皆さまより
- 患者さんを診察・治療している時間は明らかに短くなった
- うがい時間が予想以上に大きかった
- 患者さんのうがい時間が減り、診療がスムーズになった
歯科衛生士の皆さまより
- 染め出し後のスピットン清掃がかなり楽になった
- 出血を伴う処置の場合も、口腔内洗浄を挟むことで血がにじまず患者さんの恐怖心もやわらぐ
「口腔内洗浄」を明日からの診療に取り入れるには?
ここまで、診療中のうがいを口腔内洗浄に置き換えることで期待できるメリットをご紹介しました。
とはいえ、口腔内洗浄をスムーズに行うには、適切なバキューム操作や洗浄のポイントを押さえておくことが大切です。
「実際にはどのように洗浄するの?」「スタッフにも正しい方法を共有したい」
そんな先生方は、まずは口腔内洗浄の方法を紹介した動画をご覧ください♪
実際の手順やポイントを動画で分かりやすくご紹介しています。
また、口腔内洗浄を含めたアシスタントワークを学べるセミナーも開催しています。
スタッフとの連携を見直したい先生方は、ぜひこちらもご活用ください。
