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195号 WINTER 目次を見る

Field Report

術者単独で動画撮影が可能 ライト一体型カメラがもたらす患者説明の広がり

大阪府枚方市 よこたデンタルクリニック 院長 横田 啓太

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  • [写真] 大阪府枚方市 よこたデンタルクリニック 院長 横田 啓太
    大阪府枚方市
    よこたデンタルクリニック
    院長 横田 啓太

2024年5月の開院以降、う蝕治療や歯周病治療を軸に、レーザー治療、スポーツ歯科など、幅広い歯科治療を実践しています。患者さんの希望に寄り添いながら、来院動機である “困りごと”の解消を目指して日々の治療に取り組んでいます。
近年は、集患やブランディング、患者さんとのコミュニケーションにSNSを活用する歯科医院が増え、治療についてもさまざまな情報が公開されています。その影響もあり、一般的なう蝕治療であっても、どんな器具を用いてどのような治療を行ったのか、質問されることが増えてきました。そうした患者さんへの説明に活用しているのが「ルナビューショット」です。開業の際に一眼レフカメラも購入しましたが、他院見学やセミナー等で「ルナビューショット」を活用した治療シーンを見て、その利便性と、チェアユニット周りがスッキリとするオペレーティングライト一体型のコンパクト感、さらに根管治療時の手術用顕微鏡加算にも魅力を感じ、開業時に個室診療室に導入しました。設備器材は学生時代から使用していて馴染みのあったモリタで統一。診療に必要な各種データを一元管理し、患者説明などに活用するため、院内データ総合管理ソフト「TrinityCore3」も併せて導入しました。
現在は、複雑な治療やオペが必要な患者さんを中心に、可能な限り個室診療室に案内し、ご本人の許可を得た上で、口腔内全体の様子や治療・メインテナンスの過程を「ルナビューショット」を使って動画で撮影しています。フットペダルでシャッター操作ができるため、撮影自体は非常に簡単で、スタッフの手を借りる必要もありません。口腔内の状態や治療の経過を言葉で説明しても、患者さんはイメージしにくいものですが、モニターに映した動画を見ながら「ここにプラークが溜まっています」「こんな方法で詰め物を取り外しました」などと説明することで、患者さんの理解は格段に深まり、納得されることが多いです。【症例1】の患者さんの場合も、歯肉が切開され、インプラントを埋入していく様子の動画をご覧になったことで、手間と時間をかけて治療していることを再認識され、「治療後の良い状態を維持するため、セルフケアをしっかり続けようと思います」とおっしゃっていただきました。

  • [写真] 70代女性
    症例1-1 70代女性。欠損で来院。カウンセリングでは、ブリッジやインプラントなど、治療の選択肢を提示した。
  • [写真] 「Trinityアニメ」を用いて、患者さんに治療方法の選択肢を提示
    症例1-2 欠損補綴の場合、「Trinityアニメ」を用いて、患者さんに治療方法の選択肢を提示。それぞれのメリット、デメリットをお伝えし、選択いただくようにしている。
  • [写真] インプラント埋入部位の歯肉を切開
    症例1-3 インプラント埋入部位の歯肉を切開。(「ル
  • [写真] 顎骨を露出させ、ドリリング後にインプラントを埋入
    症例1-4 顎骨を露出させ、ドリリング後にインプラントを埋入。(「ルナビューショット」で撮影した動画より抽出)
  • [写真] 一次手術を終えた現在の状態
    症例1-5 一次手術を終えた現在の状態。近々二次手術を予定している。
  • [写真] 経過観察時に、手術時の動画を見ながら説明
    症例1-6 経過観察時に、手術時の動画を見ながら説明。患者さんは大がかりな治療であることを実感し、今後のセルフケアの重要性を再認識された。

[写真] よこたデンタルクリニックのスタッフの皆様金属アレルギーを発症され、メタルインレーをセラミックに変更する治療を行っている【症例2】の患者さんのように、同じような処置が続く場合も「ルナビューショット」は有用です。初回治療時の動画を見せながら、どんな治療を行い、結果がどうなるのか、現在どういう状態にあるのかを説明し、患者さんに状況の理解を促します。そうすれば、次回以降の説明もスムーズになりますし、特にこの患者さんのように治療が長期にわたる場合、変化がわかりづらいと精神的に疲れてしまうこともあります。そのため、治療経過(変化)をお見せすることは、治療のモチベーションを維持・向上させるためにも必要なことだと思っています。
患者説明に用いる「TrinityCore3」は、クリック一つで口腔内写真やパノラマX線など、すべての画像データを素早く呼び出し、時系列順に一覧表示することもできます。日々の診療の振り返りや説明用画像への加工も簡単な操作で行えますし、一覧を見ることで患者さんの名前と検査データ、口腔内の情報が即座に一致し、説明がよりスムーズに進められるというメリットもあります。また、すべての情報を一元管理できればこの先患者さんが増えても安心ですし、万が一治療中に何らかのトラブルが発生した場合にも検証材料として役立つことでしょう。さらに今後多くの症例が集まれば、院内での研修や勉強会にも活用できると期待しています。
今後は、う蝕治療や予防歯科をメインに、地元の人たちが気軽に来院できる歯科医院を目指しながら、専門分野であるレーザーを用いた低侵襲治療やスポーツ歯科にも注力していくつもりです。安心感と親しみやすさを感じていただくため、SNSも大いに活用し、「ルナビューショット」で撮影した動画をもとに治療内容や器材、セルフケアの方法を紹介するなど、積極的に発信していきたいと考えています。

  • [写真] 50代女性
    症例2-1 50代女性。金属アレルギーを発症し、メタルフリー治療を希望され来院。皮膚科でのアレルギー検査を経て、下顎右側から治療を開始。
  • [写真] メタルインレーを除去
    症例2-2 メタルインレーを除去。補綴物のの下にう蝕の再発がないか慎重にチェックした。(「ルナビューショット」で撮影した動画より抽出)
  • [写真] 隔壁を形成し、審美性の高いCR充填を行った
    症例2-3 隔壁を形成し、審美性の高いCR充填を行った。(「ルナビューショット」で撮影した動画より抽出)
  • [写真] 現在の口腔内
    症例2-4 現在の口腔内。治療前から途中経過、治療後までを随時撮影し、治療経過の評価や患者さんとのコミュニケーションに活用している。
  • [写真] 診療風景
    症例2-5 「ルナビューショット」はオペレーションライト一体型のため、通常の診療と同じ環境を保つことができ、診療の妨げになることがない。
  • [写真] 患者説明風景
    症例2-6 患者さんのデータは「TrinityCore3」で一元管理され、簡単な操作で即座にデータ表示が可能。時間短縮によってできた時間を患者説明に充てることができる。

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