スポーツプレイ時のガムの喫食について

最近テレビでスポーツを観戦していますと、野球やサッカーの選手がガムを噛みながらプレイしている姿が良く見られます。その目的は過度の筋緊張を抑制してスポーツパフォーマンスを向上させることにあるのでしょう。
実際にその効果もあるものと思われますが、ここで注意していただきたいのは、プレイ中に他の選手と衝突したり、転倒したりした時にガムをノドに詰まらせてしまうリスクがあることです。

実例は限られておりますが、2002年サッカー選手がガムによる気道閉塞を起こし救急搬送されたという記事がありました。審判や観客など他者の監視の目がある場合などは良いのですが、野外競技や単独練習などではその危険度は倍加します。

現状では、プレイ中のガムの喫食を禁止するというのは難しいとは思いますが、少なくとも医療従事者である私たちはそのリスクを十分に理解し、プレイ中にガムを噛むことを奨めることはしないほうが良いでしょう。