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Interview

COCO DentMedical設立から10年「治せる歯科衛生士の育成」に捧げてきた10年間を振り返って

株式会社COCO DentMedical 代表取締役 石原 美樹

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  • [写真] 株式会社COCO DentMedical 代表取締役 石原 美樹
    株式会社COCO DentMedical
    代表取締役 石原 美樹

当時フリーランスの歯科衛生士だった石原美樹さんが、歯科衛生士の人材育成やクリニックのサポートを目的に、株式会社COCO DentMedicalを設立して10年が経過しました。その節目にあたり、会社設立の経緯や現在のサポート内容のほか、今後の歯科を担う若い歯科衛生士さんへのメッセージなど、石原美樹さん、佐藤徹子さん、長山和枝さんに伺いました。

会社設立から10年を迎えられた感想をお聞かせください

石原 フリーランスから会社組織になっても、何も変わらないと思っていましたが、新たな展開やそれに付随する責任ややりがいも増えて、いろんな経験をさせていただいたと感じます。今まで何でも1人でやってきたことが、仲間に恵まれたことで、楽しいことも、上手くいかないことも分かち合えて、一緒の時間を過ごせたことが、何より大きかったと思います。同じ目的を持った者同士が一緒に学ぶことで得られる相乗効果は、私の予想をはるかに超えるものでした。私は普段それほどモチベーションが下がらないのですが、それでもみんなといると「もっと頑張らないと」という責任感は強く感じますし、考えることも増えました。ただ、やはり1人より2人、2人より3人と、仲間は多い方が仕事が楽しくなるし、やりがいや喜びが大きくなり、振り返ってみると、とても充実した10年でした。

佐藤さんと長山さんはどのような経緯で入社されたのでしょう

[写真] 株式会社COCO DentMedical 歯科衛生士 長山 和枝
株式会社COCO DentMedical
歯科衛生士 長山 和枝

佐藤 私は子どもが2歳の頃に、近所で石原が当時フリーランスで活動されていて、たまたま巡り会いました。それから8年半ほど一緒にお仕事させてもらった後、私は岡山に転居したことで数年のブランクがありましたが、会社設立後にあらためて声をかけてくださいました。当時から石原は何でもできるスーパーマンみたいな歯科衛生士で、付いていけるか不安でしたが、医療に対する向き合い方など共感できる部分がたくさんあって、ぜひ一緒に仕事させてもらいたいと、それ以来頑張って付いていっています。
長山 私はおそらくいちばん新参者で、現在4年目になります。私も声をかけてもらったのですが、当初は「無理です」とお断りしていました。若い頃から、石原が講師をされているセミナーは可能な限り受講するなど、ある意味“追っかけ”状態でしたが、本当に畏れ多くてとても一緒に仕事なんてできないと思っていました。ただ、私も石原の医療に対する姿勢や技術など、学びたい部分はたくさんありましたから、意を決して入社しました。現在は石原の名を汚すことのないよう、学びの日々を送っています。

お二人と一緒に働きたいと思えるポイントはどんなところにありましたか

石原 誰と一緒に働くかはとても大事だと思います。歯科衛生士をサポートする講師が主な業務ですから、1つは臨床力としての治せる力、さらに、臨床に対する基礎的な考え方、そして人を導く側ですから、やはり人間性ですね。あとは医療倫理観をきちんと持っていることも大切です。現在9名のメンバーがいますが、雰囲気や持っている医療倫理観、知識に対する考え方も全員よく似ていると思います。歯科はいろんな考え方があるので、ある程度は受け入れていくのですが、「この考えはとても受け入れられない」ということもあるので、およそ同じ方向性を持っていて、同じものを大切だと思える仲間でないと長くは続かないと思います。また、私は人柄もとても重視していて、やはり人の上に立つ者としての素養も必要です。現在のメンバーはほぼ全員、一緒に臨床を経験しているので、その点において見誤りはないと確信しています。

COCO DentMedicalの主な活動内容を教えてください

[写真] 株式会社COCO DentMedical 歯科衛生士 佐藤 徹子
株式会社COCO DentMedical
歯科衛生士 佐藤 徹子

石原 私がフリーランスになった時から続けている主な活動が「訪問型」というもので、毎月1回クリニックに訪問して、臨床指導を行ったり、セミナーを開催して、院内のシステム構築やスタッフ教育を行います。目的は、「治せる歯科衛生士の育成」です。会社を設立してからも私自身が担当しているクリニックがたくさんあって、正直パンク状態ではあります。当社はわりと契約期間が長くて、初回は3年契約なのですが、10年以上継続してくださるクリニックがたくさんあって、とてもありがたいことだと感じています。依頼がだんだん増えてきて、新しく契約してくださったクリニックには私以外のメンバーに担当してもらっています。他には「単発型」といって、1日セミナーや新人教育なども行っていますが、当社の強みは「訪問型」で、その依頼と継続率は高い状態が続いています。さらに現在は、講演会やセミナーにも注力しています。私の得意分野はSRPですので、「SRPセミナー」が中心です。東京、大阪、さらに私の古巣でもある愛知県 月星歯科クリニック主催の「CEセミナー」のデンタルハイジニストコースもおかげさまで好評で、継続して開催させていただいています。

お二人の現在の仕事に対する手応えはいかがでしょうか

[写真] 対談風景 佐藤 石原には遠く及びませんが、これまで培ってきた技術で、ある程度の歯周病を治せる自信はあります。ただ、それを第三者に教育するとなると、手技とは違う難しさを感じます。いつもメンバー同士で相談しながら「このクリニックにとって今必要なものは何か」を常に考えています。一つとして同じ手法で対応できるクリニックはありませんから、日々学びの連続です。
長山 付いていくのに懸命です。石原は、折に触れて「終活に向けてどうすべきか考えている」と私たちに話すので、行動を共にできる間に学べるものはできるだけ自分の血肉にしていきたいと思っています。私は幸運にもそうした出会いに巡り会いましたが、現在の若い歯科衛生士はそうした機会に恵まれずに離職してしまうことも多いのではないかと思ってしまいます。私がどれだけ力になれるかわかりませんが、これまで石原やメンバーから受けてきた教えを、今度は私が若い世代に伝えていくことも、これから担うべき役割と感じています。

最後に石原さんからメッセージをお願いします

石原 私が学んできた時代とは大きく様変わりしていると感じます。これから歯科を背負って立つ20代、30代の若い歯科衛生士たちがどうすれば伸びていくのか、どう工夫すれば興味を持って学んでくれるのかを考えていくのが、私たち指導者の役割だと考えています。歯科衛生士不足ということもあって、道半ばでリタイアすることなく成長させたいという院長先生の思いも受け止めながら、どのようにして限られた時間の中で、効率よく人を伸ばすことができるのか。私に残された終活までの時間を、どれだけ若い人たちにメッセージとして残せるかが、今後の課題です。大きなことはできませんが、今私に課せられたテーマはできる限り解決して、歯科衛生士人生を終わりたいと思っています。それがこれまで私たちが先輩方から受けてきた恩恵への恩返しだと感じています。

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