今回のDental Talkでは、歯科衛生士さんの教育に携わっておられるTeam Grin'n Tokyoの皆様に「エアフローハンディ3.0Plus」を活用したパウダークリーニングの有用性について伺いました。

北原まずエアフローハンディ3.0Plusの使用経験についてお聞かせください。
古山私はほぼ毎日使っています。
福島私は今まで外付けタイプの製品を使っていて今回初めて使用しました。
中丸私も初めて使いましたが、思ったより楽にクリーニングできました。
北原どんなふうに楽でしたか？
中丸まず患者さんが「とても楽だね」と喜んでくださいました。その方は毎回大量にステインが付いていて、クリーニングに毎回1時間近くかかってたんです。
藤森それだと患者さんも疲れちゃいますね。それがエアフローハンディ3.0Plusを使って変わったわけですね。
中丸いつもご夫婦で来院されるんですけど、奥様は早く終わってお待ちいただいていました。今回エアフローハンディ3.0Plusを使ってみると20分ほどで終わって、「もう終わったの？」と奥様もとても驚いておられました。
藤森パウダーがステインを効果的に除去して、歯面を傷つけないので処置後きれいな状態が長続きしますよね。
北原私も初めて使った時に、きれいな状態が長続きすることに驚きました。
藤森左手の使い方にコツが必要だと思いますが、初めて使ってみて戸惑わなかったですか？
中丸事前に院長先生にお願いして練習台になってもらいました。すると院長先生も多少付いていたステインがきれいになって喜んでいました（笑）。
北原院内で使い合うって良いですね。
藤森お互いに体験して「この部分に当てた時に少し痛みがある」といったポイントを共有できれば医院全体のスキルアップにもつながると思います。

藤森現在は、できるだけ歯面を傷つけない考え方が主流なので、侵襲の少ない歯面清掃器は今後マストになってくると思います。ただ、ペーストによっては細かい傷が付いてステインや汚れが付きやすくなることもあるのでペーストの選択は要注意です。それでメインテナンスのたびに汚れが付かなくなる良い循環になれば、その後の満足と信頼につながっていくと考えています。
北原メインテナンスはずっと続くから、途中で新たなトピックスとしてパウダークリーニングを導入することも、患者さんのモチベーションを維持していくために大切ですね。
藤森「来日して毎日グリーンティーを飲んでいたらステインが目立つようになった」という外国の方が来院されたので、エアフローハンディ3.0Plusでクリーニングしたのですが、次に来られた時はステインが全然付いていなかったんです。理由を聞くと、ステインが付かないようにストローを喉の奥まで入れて飲んでいたそうです。
北原歯に着色しないように？
藤森飲食は人生を彩る楽しみでもあるから、日本でグリーンティーを飲むなら茶葉の香りも楽しんで欲しい。だから、私たちがいろんなツールを駆使して環境を整えてあげることも大事です。その際にパウダークリーニングは大きな武器になってくれると思います。
北原「健康は生活習慣から」という考えはもっともだけど、飲酒や喫煙など、なかなか習慣を変えられない人もいますよね。その場合「習慣が変えられない人は助けられない」ではなくて、医療側が手立てを講じることで、多くの人をフォローしていくことも大切です。
藤森生きる機能があるのに誤嚥性肺炎などで亡くなってしまう高齢者を減らしていくためには、まず口腔環境を整えることが大事なように、それぞれの年代に響く言葉で伝えていければきっと伝わるのではないでしょうか。
北原私たちも常に学びが必要ですね。
藤森どんなに高性能なツールを使っても、そのメリットを説明できないと、患者さんは「（パウダーの）砂嵐にあった」で終わってしまうので、まずは製品について詳しく知っておくことは大事だと思います。
北原経験の浅い歯科衛生士さんから「どうしてもうまく説明できない」といった悩みは私もよく耳にします。
古山私はこれまでエアフローハンディ3.0Plusを使ってきて、患者さんにうまく説明できていると思っていましたが、中には「今までと何が違うの？」と言われることもあります。でも私は効果はあると感じているので、患者さんに響く言葉で伝えられるように学びを深めていきたいと思います。
藤森私は「前歯だけ」とか「片顎だけ」を最初にクリーニングして舌で違いを感じてもらうようにしています。それに時間短縮は患者さんにとってもメリットですので、そこをアピールしても良いかもしれません。
古山ぜひ次回から試してみます。