196号 SPRING 目次を見る
目 次
- ≫ 「コープ倉田歯科」の概要についてお聞かせください
- ≫ 院内のデジタル化はどのように進められたのでしょう
- ≫ デジタル機器の活用状況についてお聞かせください
- ≫ デジタル機器を院内で活用していく上でのポイントは何だと思われますか
- ≫ 今後の目標をお聞かせください
岡山市中区
岡山医療生活協同組合 コープ倉田歯科
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![[写真] 所長 吉冨 達志](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_staff01.jpg)
所長
吉冨 達志 -
![[写真] 歯科衛生士 士長 藤井 直子](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_staff02.jpg)
歯科衛生士 士長
藤井 直子
岡山医療生活協同組合が運営する歯科診療所として2016年4月に開設された「コープ倉田歯科」。開業時からデジタル機器を活用し、「治療の見える化」や説明効率の向上、さらにはセルフケアに対するモチベーションアップに活かしておられます。そうした取り組みの内容やデジタル化がもたらす効果について、所長の吉冨達志先生と歯科衛生士 士長の藤井直子さんにお話を伺いました。
「コープ倉田歯科」の概要についてお聞かせください
吉冨 「健康を守り育てる歯科」を目指し、小児歯科から高齢者の在宅歯科医療まで、生涯を通じて安心して受診できる設備を整えています。外来診療はチェアユニット4台からスタートし、現在は8台まで増えて徐々にニーズも高くなってきている状況です。私は訪問診療が中心で、週4日は院外で診療を行っているため、院内の診療は他の歯科医師や藤井さんなど、頼れるスタッフに任せています。
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![[写真] コープ倉田歯科](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo01.jpg)
「コープ倉田歯科」では、バリアフリーを徹底し、とくに高齢者や有病者に優しい歯科医院を目指している。 -
![[写真] 車椅子をチェアユニットに横付けできるスペース](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo02.jpg)
全ての診療室で、車椅子をチェアユニットに横付けできるスペースを確保している。 -
![[写真] 「ルナビューショット」を用いた5枚法撮影を行う様子](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo03.jpg)
現在、全ての初診患者さんに「ルナビューショット」を用いた5枚法撮影を行っている。「デジタルカメラを使わず、一人で簡単に撮影できるので非常に便利」と藤井さん。
院内のデジタル化はどのように進められたのでしょう
吉冨 X線装置、カルテ、アポイント管理は開業時からデジタル機器を採用し、その後も患者さんやスタッフのためになるツールとわかれば積極的に導入を検討してきたつもりです。開業から2年後には「TrinityCore Pro」や「ルナビューショット」を導入、歯周病検査結果がデジタル化され、患者さんへの説明や資料提供もわかりやすい形で提示できるようになってきました。さらに、近年では「ダイアグノデント ペン」や「Primescan Connect」口腔内スキャナーを新たに導入したことで、継続的なメインテナンスや自費治療などを希望する患者さんも増えてきました。こうしたデジタル機器の活用により、提供する歯科医療の質の向上や、歯科衛生士によるカウンセリングの幅が大いに広がっていると感じています。
デジタル機器の活用状況についてお聞かせください
藤井 当院では、予防歯科にも注力していて、「ダイアグノデント ペン」や「Primescan Connect」などを導入したことで、口腔内の可視化やう蝕の状況を三次元データや数値を用いて具体的に患者さんにお伝えできるようになりました。その結果、患者さんが自身の口腔に今まで以上に関心を持つようになり、予防やセルフケアに積極的に取り組んでくださるようになったと感じています。現在、初診で来院されるすべての患者さんの5枚法撮影は「ルナビューショット」で行っています。画質も良いですし、オペレーティングライト一体型なので、別でカメラを準備する必要がありません。さらに「TrinityCore Pro」と連携してテンプレートに自動配置してくれるので、私たちにとっては非常に便利でありがたいです。撮影した画像や動画を即座にモニターに映して患者さんと共有できるので、患者さんの関心度も高まります。
吉冨 デジタル機器を活用することで口腔内の意識が高まるだけでなく、「この歯科医院には見たことがない機械がある」と、とても喜ばれるんです。例えば、「ダイアグノデント ペン」であれば「レーザー光でむし歯を検出できますよ」とお伝えすると、「ぜひお願いします」と興味を持たれます。
デジタル機器を院内で活用していく上でのポイントは何だと思われますか
藤井 機器を使う人によって差が出てしまわないことが大切だと思います。当院では歯科衛生士が10名勤務していて、年齢や経験も皆違いますから、機器の使用方法や活用のポイントなどはすべてマニュアルを作成し、そのマニュアルに沿って運用するルールにして、なるべく同じレベルで患者さんに提供できるよう工夫しています。
今後の目標をお聞かせください
吉冨 当院は開設時からスタッフに外部での積極的な学習を奨励し、スキルアップの支援に力を入れています。現在行っている幅広い診療内容の中で、興味があるものや得意なものを自ら見つけて常に最新の知識と技術を習得し、進化を続ける歯科医院が目標です。デジタル化の推進により、精密な診断が行える、3Dスキャンデータでより正確な治療シミュレーションが可能となり治療計画の最適化が行える、治療に対する患者さんの理解促進に寄与する、といった医療の質の向上につながるものと確信しています。デジタル化は単なる業務改善だけでなく、患者さんとのコミュニケーションを深める大変有効な手段になるので、今後も積極的に取り入れていきたいと考えています。
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![[写真] 新人スタッフの教育の様子](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo04.jpg)
新人スタッフの教育にも「ルナビューショット」を活用。処置の様子を画面越しで確認し、後で動画を共有しながらアドバイスを行う。 -
![[写真] 「ダイアグノデント ペン」で測定中の藤井さん](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo05.jpg)
「ダイアグノデント ペン」で測定中の藤井さん。う蝕の状況を数値で可視化することで、患者さんの理解度が大幅に向上した。 -
![[写真] ダイアグノデント ペン](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo06.jpg)
「削る」から「管理」へ。「ダイアグノデント ペン」は、う蝕の早期発見や介入のタイミングを見極める上で、大きな役割を果たしている。 -
![[写真] Primescan Connect](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo07.jpg)
「Primescan Connect」は2024年10月に導入。現在は初診の患者さんの全顎スキャンやCAD/CAMインレー、自費の補綴装置の印象採得などで主に活用している。 -
![[写真] Primescan Connectで患者さんへ説明する様子](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo08.jpg)
石膏模型とは違い、写真と変わらない色調で補綴装置や歯肉の状態を三次元的に表現できるので、患者さんの口腔への関心も高まる。 -
![[写真] マニュアル](/academic/dentalmagazine/wp-content/uploads/sites/2/2026/04//196-10_photo09.jpg)
新たなデジタル機器を導入した際には、マニュアルを作成し、スタッフ全員が同じレベルで使いこなせるように工夫している。
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