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198号 AUTUMN 目次を見る

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Interview

スペースライン+エリアキャビネット導入医院様に聞く ④体の負担を軽減する診療スタイルは歯科医師を長く続ける秘訣です

滋賀県大津市 医療法人 八木歯科 理事長・院長 八木 正樹/歯科衛生士 豊田 真未

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目 次

  • [写真] 滋賀県大津市 医療法人 八木歯科 理事長・院長 八木 正樹
    滋賀県大津市
    医療法人 八木歯科
    理事長・院長 八木 正樹

「スペースライン」+エリアキャビネット導入のメリットや有用性についてお話を伺う連載シリーズ。第4回目は、「八木歯科」理事長の八木正樹先生です。八木先生には、親族内承継を成功に導くポイントについても伺いました。

クリニックの沿革を教えてください

今年で開業して50年になります。父は長年スペースラインを使った診療を続けてきて、2014年に私が院長を引き継ぎました。当時チェアユニットは4台でしたが、移転も含めて段階的に拡張を続け、現在チェアユニットは11台、パートを含むスタッフは総勢35名になりました。

11台のチェアユニットは全てスペースラインですね

父はスペースライン診療の生みの親として知られるDr. ビーチから直接指導を受けた生粋のスペースラインユーザーで、私もその影響を多分に受けてきました。ただ、父は以前からベッドタイプのスペースラインを愛用していましたが、私はベッドタイプには少し抵抗があって、「スペースラインイムシア」をはじめ、「スペースライン EX」、「スペースライン ST」といった足折れタイプのチェアユニットを採用しています。一部違うタイプのものもありますが、ハンドピース類が患者さんの肩口に収納されるタイプを選んでいます。また、エリアキャビネットとのコンビネーションで行う診療スタイルはとても理にかなっていると感じて、その後も入れ替えを続けながら継続して使用しています。

スペースラインによる診療スタイルをお父様から受け継がれた理由をお聞かせください

もちろん父の影響が大きいですが、私自身がモリタ製作所のものづくりに対する姿勢やこだわりに高い信頼を置いているということも大きな要因です。
さらに、歯科医師を長く続けていくためには健康な体が資本です。スペースラインを使用し、覗き込む姿勢ではなく、ミラーを活用した正しい姿勢で診療することによって、首や腰の負担を軽減する診療スタイルは、歯科医師としての寿命を伸ばしてくれると思います。それは今年78歳を迎えても、現役で元気に診療を続けている父の姿を見ればわかります。そこで私は、当院に戻ってくる以前からミラーテクニックに関するセミナーなどを受講し、知識や技術を身に付けていました。今ではミラーテクニックを使わないと、う蝕の取り残しがないか不安になるので、若い時に学んでおいて良かったと感じています。

その他にスペースラインに感じるメリットはどんなところでしょう

[写真] 八木先生スペースラインそのもののメリットとは言えませんが、搭載されているタービンがとても気に入っています。まず、形状が細くヘッドも小さくて、とにかく軽いんです。それでいて十分な切削力を備えています。さらに、肩口からホースを引き出すので、ホースの重さをそれほど感じることなく治療できます。一度使ってみると、他のタービンや5倍速コントラなどには戻れないと感じるほど快適です。

エリアキャビネットについてはいかがでしょう

チェアタイムを考えると、エリアキャビネットを採用することで診療効率が上がると思います。その理由として、どの診療室でも同じキャビネットがあって、同じ引き出しを開ければ同じ器材が収納されているため、アシスタントが必要なものを取り出す際も間違いが少なくなり、診療の正確性や探す手間が省けて時短につながるという意味で優れた設備だと感じています。

続いて、親子間承継を成功に導くポイントについて教えてください

承継に関しては、私の思ったようにさせてもらいましたので、それほど苦労していません。一方で、父は私に対して何度も腹を立てたことがあったそうで、「承継は親が我慢することが大事」というのが口癖でした。ただ、親が築いてきたものを受け継ぐという意味では、承継する側にも覚悟が必要です。母から、「一代目が築き、二代目が傾け、三代目で潰すというジンクスがある」と折に触れて言われてきました。決して二代目で傾けることのないように、という反骨精神でここまでやって来れたのだと思っています。
さらに、近年は環境が急激に変わっていきますから、それにどう適用できるかが組織として生き残っていく秘訣です。そうなると、受け継ぐ側には環境の変化に付いていく心構えが必要ですし、承継する側には、やはり父が言うように、新しい世代がすることを黙って見守る(我慢する)姿勢が必要になると感じています。

最後に、クリニックの今後の目標をお聞かせください

妊娠・出産後の妊産婦歯科健診から、乳幼児の食育や離乳食の食べさせ方、小児の口腔機能発達不全症、高齢者や有病者のオーラルフレイル等への対応など、1つのクリニックで全ての年齢の方にアプローチできる体制を整えられたら最高ですね。それを実現するための布石を、これから一つひとつ打っていきたいと思っています。

  • [写真] 「スペースライン」とエリアキャビネットを用いたフォーハンドシステム
    「スペースライン」とエリアキャビネットを用いたフォーハンドシステムにより、効率的かつ精度の高い診療を行うことができる。
  • [写真] タービンを手にする八木先生
    「タービンの軽さや持ちやすさ、さらにホースの重みをほとんど感じることなく形成できるところが特に気に入っています」と八木先生。

「スペースライン」とエリアキャビネットを日々お使いのスタッフさんにお話を伺いました。

[写真] 歯科衛生士 豊田 真未

歯科衛生士
豊田 真未

[写真] 診療中の豊田さん
「診療後に、“ありがとう。あなたに診てもらえて良かったわ”という患者さんの言葉が大きな励みになります」と豊田さん。

歯科衛生士として24年目、当院に勤務して8年目です。肩口にバキュームやスリーウェイシリンジを収納するスペースラインの存在は知っていましたが、実際に使うのは初めてでした。使ってみると、バキュームに関しては、サッと取り出せて、すぐに唾液を吸引することができます。また、バキュームを戻す際に、床に落としてしまう心配もありません。現在はアシストに入る機会が少なくなっていますが、直視される先生の場合、覗き込むように治療されるので、バキュームを入れる位置が安定せず、アシストする側も大変でした。院長のようにミラーテクニックを使われる先生だと、バキュームを入れる位置も一定ですし、バキュームチップの向きを変えるだけで済むため、楽な姿勢でアシストすることができます。
エリアキャビネットも当院で初めて使いましたが、必要な器材が揃っているので、アシストに限らず自身が行うメインテナンス処置の場合でも、器具を探したり、席を離れる必要もなく、とてもスピーディーに処置を進めることができます。
今後は、診療業務に加えて、出産・育児休暇を終えたスタッフが復帰しやすく、新しいスタッフが打ち解けやすい体制や雰囲気づくりにも注力していきたいと思っています。

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